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  2007年4月29日 ゴールデンウイーク

 これから書くのは、昨日の日誌である。何故当日中に書けなかったかは、最期までお読み頂ければご理解頂けると信じる。

 妻の友人が札幌から出てきた。知人の子息の結婚式に参列するためである。札幌在勤中(グルメらかす「第 12回 札幌ラーメン」「第 13回 グルメ開眼」などをご参照頂きたい)に知り合ったらしい。長男の友達のお母さんだ。我が長男は、その方のお宅に何度もお世話になり、ご主人からたいそう可愛がって頂いたらしい。そのご主人は既に帰らぬ人となられた。

 「お父さん、28日は横浜のランドマークタワーに行くからね。送ってね」

 そんな業務命令を受けたのは、確か1週間ほど前のことだった。業務命令には、No という自由はない。納得しようがしまいが、

 「ああ」

 という返事が許されるだけである。

 28日。午前9時半頃に自宅を出た。途中で次女とその子、9ヶ月の瑛汰を拾った。

 「きっと瑛汰を見たいに違いないんだから」

 他人の心の内を勝手に想像する。その思いこみを相手に押しつける。妻の得意技である。

 その方とは横浜ロイヤルパークホテルのロビーでお目にかかった。妻は旧知の仲だが、私は初対面だ。なのに、彼女は妻に押しつけられて「らかす」を愛読して頂いている。なんでも、眠られぬ夜に熟読してくださっているそうだ。私の文章が熟読に値するかどうか、はここでは問うまい。いずれにしても、ありがたい方である。いや、漢字を使って有り難いと書いた方が正確か。

 が、いかんせん初対面。私との間で話が盛り上がるはずもない。その方は妻と、時折娘も交えて談笑を続けられた。となると、私にできることは1つしかない。瑛汰のおもりである。
 1時間近く、瑛汰を抱いてホテルのロビーをうろついた。行き交うホテル従業員、中でも女性たちが微笑みかけてくれた。気分がよかった。見も知らぬ中年男に暖かい笑みをプレゼントしてくれる女性が数多く働くホテルは素晴らしい。このホテルに恋をしそうだ。
 微笑み返そうとした。その瞬間に気がついた。彼女たちに視線は私を素通りしている! 何のことはない。彼女たちの笑みは、まっすぐ、私が抱く瑛汰に向かっていた……。

 さすがに北海道の方である。

 「でっかいどー、北海道!」

 というキャッチフレーズにふさわしく、半端ではない量のおみやげをいただいた。妻に話しかけていらっしゃる。

 「重いからね、あなた持っちゃだめよ。せっかくご主人がいらっしゃってるんだから、ね」

 何のことはない。私に期待された役割は運転手と荷物運びでしかなかった。

 自宅に戻って昼食をすませ、瑛汰と遊んでいるともう夕方だ。四日市から長女の一家が到着したのは午後5時前だった。こちらには2歳4ヶ月の啓樹がくっついている。

 「ボスー!」

 その一言で、私と啓樹は旧知の仲となる。
 この日のために買っておいたラジコンの屋内用ヘリコプター「HONEY BEE」を披露し(初めて箱を開け、説明書を読んだら「対象年齢 15才以上」と書いてあった。啓樹は遊べるか? ちなみに、「15才」は、正確には「15歳」と書く。株式会社シー・シー・ピーさん、あなたは間違った日本語普及委員会のメンバーか?)、この日のために買っておいた絵本を披露し、ご機嫌を取り結ぶ。
 だが、啓樹はほとんど見向きもせず、持参したミニカーで遊びに興じ始めた。

 「これ、ランボルギーニ。これBMW。ベンツはこれ」

 世界の名車揃いである。なかなか目が高い。

 すぐに風呂の時間である。まず啓樹と入り、終わって瑛汰を入れる。所要時間40分。風呂にはいるのもなかなかの重労働だ。
 あがると夕食。この時間は、短い休みにもかかわらず、四日市から駆けつけてくれた長女の婿さんを慰労せねばならない。ビールが2本しか冷えていなかったので啓樹を負ぶって生ビールを買いに出る。
 1.5リットルの生ビールと、エビスの大瓶2本で夕食。終えて焼酎。最近、ビートルズにはまり始めている啓樹と、エド・サリバン・ショーに出たビートルズをDVDで鑑賞、2人で She loves you を合唱する。啓樹は She loves you, yeah, yeah,yeah のリフレインがお気に入りである。

 9時、啓樹を寝かしつけ、長女の旦那とさらに焼酎。子どもの話、仕事の話、車の話。終えたのは11時半。当日のうちに日誌を書く時間などあるはずがない。

 これが、私のゴールデンウイーク初日である。そして、今年の私のゴールデンウイークの象徴でもある。
 長女と啓樹は5月5日までいる。 明日30日は銀座へ。5月1日はラゾーナ川崎で啓樹の買い物。財布が軽くなる予感がする。2日は IKEA と日程が詰まっている。啓樹は「広いお風呂」に行きたいそうだ。その合間をぬって、啓樹、瑛汰と遊ばねばならない。
 さて、休暇とは縁遠いこのような日々に何が起きるのか。時間を見つけてレポートしたいと思っているが、さて、どうなることやら。

 いま、頭にあるのは1つのことだけだ。ゴールデンウイークあけ、無事に会社に出勤できるだけの体力を温存したい。どこで手抜きをするか……。
 できるかな?

 

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