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 2008年4月5日 引っかかり

 今日の朝日新聞社説は、 あまり引っかかりなく読めた。まあ、誰が書いてもそんなことにしかならないかねえ、という程度だが。

 【公務員改革―国会で大論争を見たい】
 「引っかからない」というのは、「読んで役に立った」ということではない。はあ、その程度でお茶を濁し、何かを主張した気になってるのね、と言い換えた方がわかりやすいかも知れない。
 社説は書く。
 「確かに報告書には難点もあった。たとえば人事の一元化といっても、実務から遠い人事庁がどこまで目配りできるのか。詰めの甘さは否めなかった」
 はあ、なるほど。だから
 「結局、幹部人事の原案は各省がつくることで落ち着いた。閣僚が人事権を失えば官僚へのにらみが利かなくなる、という反対派の理屈に押されてのことだ」
 ということになったのか。理屈に押されて変わったのだから、反対派の方が理屈が通っているのであろう。報告書がその程度のものだったのなら、換骨奪胎されても仕方ないじゃん。筋の通らない報告書に基づいて改革が行われたら困るでしょ?
 と思うのだが、社説子は筋が通った話をもとにできあがった法案にもご不満である。その挙げ句、
 「法案がこの国会で成立する見通しはない。ここはむしろ議論の土俵を広げ、野党も巻き込んで国会で大論争をすることだ。政と官の関係はどうあるべきか、政権交代がありうる時代の官の姿とは。そんな根本の議論を戦わせてもらいたい」
 となる。
 いや、だからさ、偉いさんたちが大騒ぎしてまとめ上げた法案もどうしようもないわけでしょ? 同じような人たちが国会で議論して、まともな案ができるのかな? できそうな感じは全くしないんだけど。なんか、中学校のホームルームで、優等生が議論をまとめるときに使う論理に似てないか? 俺が中学生だった頃、そんなヤツいたぞ。俺は馬鹿にしてたけど。
 もう一つ。あなたはどんな改革が望ましいと思っているの? 改革の全体像までは出せないとしても、これを欠いては改革の名に値しない、なんていう骨子ぐらいは示してもらえないものかなあ。
 何事も、もとの案を作ることがいちばん難しい。テーマが難しければ難しいほど利害得失が絡み合い、すっきりした成案を創り上げることは至難の業である。だから、その案には様々な矛盾を含まざるを得ない。だから、それを批判するのは簡単なことなのだ。
 世の中、批判すれば済むのなら楽である。言論で世と対峙しようというのなら、対案も含めた建設的な批判が必要だ。
 ま、私も対案は出せないままに批判しているが、私より遙かに公務員制度に通暁されているはずの社説子にはその責任があるはずだ。

 【捜査報償費―不正を認めて出直す時だ】
 確かに悩ましい問題である。だが、すでに犯罪を犯した組織(警察とは犯罪を取り締まる組織のはずだが……、情けない)に、自ら襟を正せといったところで、何か効果はあるのだろうか? 官邸が指示したら、犯罪者集団は
 「へへーっ、恐れ入りやした」
 と地面に頭をすりつけるものだろうか?
 社説子さん、まあ、そう書いておけば波風立たないけどねぇ……。
 証拠をつかまれない限りは、誰しも平然としらを切り通すと考えるのが普通である。ましてや、彼らは犯罪捜査のプロなのだ。犯罪についてすべてのツボを押さえているはずである。だとしたら、性悪説に立たざるを得ない。
 捜査報償費を不正に使いにくい仕組みを作らなければ事件の再発は防げないのである。そんな手法、何か考えました?
 以下は、焼酎をチビリチビリとやっていたら浮かんだ案である。
 捜査報償費の使い道は一般には公開しない。だが、知事にだけは報告する。報告された内容については、知事は死ぬまで守秘義務を持つ。
 ことを警察という組織の中だけで運営しようとするから不正が起きる。警察にいれば、多かれ少なかれ自分も利益を受ける。いわば全員に共犯関係が成立するわけで、これでは不正はなくならない。
 だが、警察組織の外に立つ、しかも選挙の洗礼を受ける知事がそれを知ることになったらどうか? まあ、知事さんにもいろいろあるから、中には警察トグルになって自分も美味い汁を吸おうという輩が出ないとも限らないが、現状に比べたら遙かにましになると思うのだが。
 以上は、酔っぱらいの戯言と笑い飛ばしてもらっても結構である。

 だけど、波風を立てる社説を読みたいなあ!

 

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