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 2008年4月9日 えっ?!

 爪楊枝で歯の掃除をしていたら、口の中で金属音がした。
 えっ?!
 指を口に入れ点検した。金属製のものは何もない。再び爪楊枝を使った。再び金属音がした。
 えっ?!
 再び指を口に突っ込み、今度は念入りに点検した。金属音の正体が分かった。はずれていたのである。左下の奥歯にかぶせたかぶせもの(専門用語ではクラウンというらしい。そうか、私の口内には、あの高級車が収まっているか)がはずれていたのである。

 そうかあ、耐用年限が来たか。あんたと付き合って何年になるかなあ。10年? 15年? それとも20年? いずれにしても、長い間ご苦労さん。疲れたろうなあ。
 ん? そういやあ、私の体はもっと長い間使っている。クラウン以上に疲れてるんだろうなあ……。
 
 とりあえず、はずれたクラウンを歯にかぶせた。だからいまは、単に乗っかっているだけである。今日中に歯科医に行って修理してして来なきゃあ。

 さて、今日の朝日新聞社説はこちらから。

 【白川総裁―難産の子を育てるには】
 怪訝な思いにとらわれた。
 日銀の白川副総裁が総裁に昇格することが実質的に決まった。社説子は安堵している模様である。
 「白川氏は自民党も民主党も同意して誕生する総裁である。与野党には「白川総裁」をともに支える責任がある。白川氏にはそれを強みとして生かしてもらいたい」
 「難産の子はよく育つと言う。政治にはうまく育てるための自制と賢明さを求めたい」

 と手放しの喜びようだ。
 だけどちょっと待てよ。つい先日の社説では、白川氏の総裁昇格だけでなく、渡辺氏を副総裁にすることにも同意しろ、って民主党にご意見申し上げていたのではなかったっけ?
 今日の社説は総裁ポストが埋まることだけを取り上げて喜んでいるが、渡辺氏の副総裁就任には民主党が反対を決めた、つまり渡辺副総裁はなくなったことは無視している。
 主張の半分だけが実現したに過ぎないのに、この喜びようは……。
 それに、白川氏の総裁昇格には、「天下り反対」を唱えている民主党にも反対する理由がない。いわば、白川氏の総裁昇格は既定路線で、今回の焦点は渡辺副総裁が実現するかどうかではなかったのかな?
 それとも私は、「日銀総裁人事―新提案で決着のときだ」という4月6日の社説を読み間違っていたのかな。あの社説、副総裁問題には触れず、総裁ポストが空席であるのは問題なので、はやく総裁を決めろと主張していたのかな。それだったら辻褄は合う。
 と思って読み返した。私は誤読していなかった。ちゃんと
 「だがここは出身がどこかよりも、人物本位で判断すべきだ。財務官は国際金融と為替・通貨の専門家だ。同じ財務省でも、政治家や他省庁と渡り合って予算を統括する財務次官とは違い、日銀の仕事に近い。渡辺氏は昨夏まで3年間の財務官時代に、1回も為替市場へ介入しなかった。市場重視の考え方の持ち主で、各国の通貨当局者に信頼されている。副総裁に不適格とは思えない
 と書いてある。やっぱりペアでの就任を主張していたんじゃん。
 渡辺副総裁の件、今日はどこに行ったんだろ?

 【聖火リレー―中国が試されている】
 中国のチベット政策に怒った人々が、各国で北京五輪の聖火リレーを妨害している。それを論じた社説である。この社説子、どっちを向いているんだろう?
 と思ったのは、次の一節である。
 「心配なのは、中国国内の反応である。聖火リレーへの妨害が報じられるたびに、反発が広がっているようだ。妨害行動を沿道の各国が放置しているような印象を与えれば、中国人のナショナリズムをあおることにもなりかねない」
 ということは、あれかい? 聖火リレーが通る国の政府は、全力を挙げて妨害行為を弾圧しろっていうのかい? 
 だとすれば、本末転倒ではないかい?
 そもそもことの起こりは、中国がチベットを領有していることではないか。他民族に支配された民族は、民族の独立を夢見る。北京で五輪が開かれる今年、世界にチベットの現状を知らせたいという思いをチベットの人々が持つのは、ごくごく普通のことである。そして、これまでの報道によると、中国は軍事力でチベットの動きを押さえ込みにかかった。
 ね、こんな事実経過を考えれば、まず反省すべきは中国の方だと思うのだが、社説子はそうは考えないらしい。中国を怒らせてはダメ。中国がどんなことをしようと、刺激してはいけない。そっとしておくために、各国政府は妨害行為の取り締まりに全力を挙げよ、って……。
 「天声人語」。天の声は民の声である、というのは朝日新聞の基本的スタンスではなかったのか。チベットを支援しようという人々は、民ではないのか。
 社説子には、一度逆立ちされることをお薦めする。そうすれば、世の中がもう少しまともに見えるかも知れない。

 

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