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 2008年5月29日 さすが、朝日新聞

 さすがに朝日新聞である。と初めて書く。
 昨日の日誌で、朝日新聞の報道をこっぴどくやっつけた。国会の同意が必要な人事について、事前にメディアが報じたことがけしからん、と同意を拒んだ民主党の暴挙を何故批判しないのか。どうにも腹に据えかねたからだ。

 だが、今日の社説を見て安心した。報道の自由は守り抜かねばならないというまともな思いを持った論説委員がいる。心強い。

 【国会同意人事―悪しき合意は早く葬れ】
 というこの社説はよく書けている。
 まず、民主党が同意を拒否した理由について、

 「政府側が意図的に案を漏らして報道されれば、世間は既成事実と受け止める。その結果、国会審議が形骸化(けいがいか)してしまう」

 という民主党の考え方をきちんと紹介した。昨日までの報道ではなかったことである。これがあって初めて、私たちは今回の民社党の行動を正確に判断することができる。
 その上で社説は、

 「これはまったくおかしな理屈」

 と断言。

 「世間が既成事実とみる、国会が形骸化する、という主張は万年野党の発想そのものだ。西岡氏は、野党が参院で過半数を握ったことの意義をいまだに理解していないのではないか」

 「事前報道がだめだと言うなら、日銀総裁人事で連日のように出ていた事前の記事はなぜ問題視しなかったのか。時と場合によってルールが変わるのなら、ご都合主義にすぎる」

 と民主党を追い詰める。まったくその通りである。
 次は民主党が態度を改める番である。


 久々に、というより、初めて真っ当な社説、主張を目にした。喜ばしい。

 にしても、だ。社説が取り上げるまで、政治部の皆さんは何を考えていらっしゃったのだろう? 政治部の取材は、政治家と何かと取引することが多いという話も聞く。そんな日常の中で、ジャーナリストなら体を張ってでも守らなければならない報道の自由への思い、責任感が摩滅していなければ幸いである。

 

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