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 2009年7月10日 凋落

 にしても、である。巨大組織とはもろいものだ。
 いや、ゼネラル・モーターズの話ではない。わが日本国の政権政党、自民党である。

 東京都議選の投票は次の日曜日。なのに、自民党には敗北感が蔓延している。テレビニュースなどを見る限り、自民党の連中の頭には、都議選で勝つ、あるいは都議選で接戦を演じる、なんてことはかけらもない。都議選で勝てる見込みはゼロ。だったら、間近に控える衆議院選挙をどうしよう?
 都議選後直ちに総裁を選び直すべきだと力説する輩がいると思えば、つい先日麻生を総裁に選んだ我々の責任はどうなるのか、麻生を担いで総選挙を戦うべきだと口角泡を飛ばす輩もいる。自分の選挙が心配なのか、自民党が政権の座を滑り落ちるのが許せないのか、そのあたりは分からない。だが、いずれも、衆議院選挙で自民党が勝つことなどは頭から考えていない。ましてや、日本をどうすればいいか、などまで思考が及ぶはずもない。ただただ、衆議院選挙ででの敗北をいかに小さくするか、のA案、B案でしかない。
 そして、トップに立つ「みぞうゆう」首相は、あいかわらずへりくつをこね回すだけで、何の手も打てない。公明党に押されて1人1万2000円の還付金などという愚作を採用するこの方には、日本をこうしたいという抱負も夢もない、としか思えない。時間がたてばたつほど、

 「ああ、トンビが鷹を生むことはあっても、鷹の子孫に鷹が生まれることはないんだ」

 という事実を知らしめるのだけである。2世、3世議員をなくせ、という主張に真実味を与えるだけである。

 トップがこんなだから、心の内では

 「タレント風情が!」

 と馬鹿にしているに決まっている宮崎県知事の担ぎ出しを画策する人まで現れる。画策した結果、そのタレント風情に、

 「俺を総裁候補にするか?」

 とすごまれて、タジタジとする。弱り目に祟り目、とはよくいったものだ。
 むろん、選挙は勝ってナンボだ。負ければ元も子もない。だけど、だからといってそこまでするか?
 哀れである。

 私は自民党を支持するものではない。むしろ、自民党は人民の敵だと思い続けた人間である。
 歳をとるに従って、

 「自民党とは、ひょっとしたら世界でもっとも成功した社民主義の政党ではなかったか?」

 と思うようになったが、それでも、自民党を愛おしく思ったことはない。

 そんな私なのに、いまの自民党に

 「ざまあ見ろ!」

 と罵声を浴びせる気にはならない。ただただ、

 「あんたらも大変ね」

 と同情したくなるだけである。
 悪役は悪役として屹立していてもらわなくては困るじゃないか!

 次の衆議院選挙では、おそらく民主党が第1党になる。だが、民主党が勝つのではない。自民党が負けるだけである。自民党が自壊する結果、民主党が第1党になるに過ぎない。政治は不安定なままである。
 ああ、政治に夢がもてない国民なんて……。
 そういえば、政治に夢を持ったことなんて一度もなかったけど。

 いまの自民党を見ていると、成功した巨大組織は、このようにして自壊するものなのか、との思いを禁じ得ない。

 話は変わる。私が奉職する企業も、昨年度は赤字。今年度は人件費を含めたコストを削りに削っているが、果たして赤字から脱却できるのか。このような事態になっても、トップは責任をとって辞任することはない。責任をとらないトップと足並みを揃える方々が、役員として君臨し続ける。だから、展望はない。
 まあ、トップが辞任しても、じゃあ次を誰にしたらいい? という問いが残るだけで、適任者は見いだしがたいのではあるが。

 なーんだ、うちの会社も自民党と同じように自壊し始めてるんだ!

 そうか、自民党の現状は他人事ではないんだ! 自民党のこれからを見れば、ひょっとしたら私が奉職する企業の再生の道も見えるかもしれない。
 だから、心から叫ぼう。

 頑張れよ、自民党!



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