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 2009年9月30日 25%

 政権交代は楽しい。いまの実感である。
 これまで、自民党政権が続けてきた政策を、バッタバッタと斬りまくり、まったく方向が違う政策を打ち立てていく。

 「ワクワクしてる」(だったかどうか不確かだが)

 と著名なコラムニストが書いた。林真理子である。彼女は新聞の政治記事を隅から隅まで読み、政治家が出てくる番組ならワイドショーまでのテレビ番組を見てワクワク感を楽しんでいるそうだ。
 人は見た目が9割と信じて疑わない私は、彼女の書くものに関心は全くない。読んだ記憶もほとんどないのだが、私が無視し続けた女と同じ感覚で民主党の政権を見ている自分がいる。
 はなはだ面白くない状況だが、事実である以上仕方がない。見た目は8割に引き下げるか?

 で、25%である。
 これはCO2の削減目標である。これを鳩山なる人物は日本の国際公約としてした。 この男偉い、と私は思う。思わない人も沢山いるようだが。

 思わない人の代表は日本の経済界である。
 そんな無体な! そんなこと、本気でできると思てはるんどすか? これやから、政権を持った経験のない人は困るわ。
 大合唱である。

 やや理論化して見せたのは、桜井よしこというおばはんである。
 そんなこというて、国民1人あたりの負担額がどれほどになるのか分かってるん?
 とか、
 アメリカも中国も削減目標を示さないのに、日本だけ具体的な数字をあげて、あんさん、外交おんちでんなあ? (いろいろなところが不確かだが、確か彼女はこんな趣旨の原稿を書いていた)
 とか、まあ、いろいろといちゃもんをつけていた。

 それでも私は、鳩山君の宣言を断固支持する!

 いや、別に私は環境派ではない。
 すべての生命をはぐくむ地球が危機なのです。地球を守りましょう!
 なんて文章を読んだり話を聞いたりすると、

 「あんた、ほかに考えることないの?」

 といいたくなる無関心派だ。
 今年、北極の氷は増えているそうだ。地球が温暖化しているかどうか、真実はまだ分かっていない。
 というのが、いまの立場だ。

  そういう「非環境派」の私が、鳩山氏の25%削減宣言を高く評価するのは、産業政策の視点からである。

 「ちょっと待てよ。経済界はこぞって『冗談じゃない』っていってんだろ? それが、どうして産業政策?」

 その通りである。だが、私にいわせれば、反発している連中は単なる馬鹿か、目先しか見ない馬鹿、のどちらかに過ぎない。

 私の記憶では、日本の自動車産業が世界の頂点に上り詰めたのは、オイルショックと排ガス規制のたまものである。世界中のメーカーが、冗談じゃない、という中、日本のメーカーも、口では冗談じゃないといいながら、実はコツコツと努力を積み重ねた。数年たつと、世界で一番排ガスが綺麗で燃費のいい車を作るようになっていた。
 そしていま、世界一の車製造国である。日本の製造業は、やればできるのだ!

 人というものは、企業というものはある意味情けがないもので、誰かに強制されないと本気にならないところがある。その機構に従って、オイルショックのあと、日本の自動車会社は本気になった。技術を磨き、改善し、不可能を可能にした。それが、世界の頂点に上り詰める下地を作った。
 それが歴史である。

 さて、いま、鳩山さんは、CO2を25%減らすと宣言した。日本の企業は、それに従って技術を磨き上げ、改善し、不可能を可能にするしかない。つらい課程である。
 だが、日本の製造業は偉い。きっと目標に到達する。
 そして日本の製造業は、世界に冠たる省エネ技術を持つ。製品輸出も技術輸出も増えて日本経済は、当面安泰である。

 という産業政策のシナリオを持っての宣言であったかどうかは、私には分からない。だが、自民党政権から出てきたどの産業政策と比べても、遙かに魅力的な産業政策に見える。

 それが、私の見方である。

 頑張れ、日本の製造業!
 未来は君たちのものだ!!

 

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