●日誌一覧

シネマらかす

グルメらかす

音らかす

旅らかす

スキーらかす

事件らかす

 2010年1月10日 完成!

 できた。やっとできた。マイケル・ジャクソンのジグソー・パズルがやっと完成した。今朝、10時29分42秒、最後のピースをはめた。

 箱を開けて作り始めたのが、年末の30日だから、実に12日間を要したことになる。1日5時間平均取り組んだとして、トータルで60時間。1000ピースのジグソー・パズルとは、そのようなものらしい。

 時間があれば、ジグソーとにらめっこした。いや、時間がなくても、

 「8日までは正月休みの延長」

 と呪文のように唱えながらジグソーに向かった。

 腰痛に襲われた。どうしても前屈みになってしまうからだ。毎日、風呂で腰を温めた。
 視力が衰えた気がする。小さなピースを見つめすぎたためだろう。
 己の形状認識能力に何度も疑問を持った。その場所に必要なピースの形をイメージする。そのイメージでピースを選んではめようとするのだが、何度やってもはまらない。
 最も声を大にしていわねばならないのは、ジグソーはこの世の不可思議を現実化したゲームであるということだ。作っている途中、どうしても埋まらない部分が出る。どのピースをはめてもうまくはまらない。

 「おかしい。ピースが足りないのではないか?」

 何度猜疑心にとらわれたことか。ところが、できあがってみると、どうしても埋まらなかったところにも、ちゃんとピースがはまっている。いったい、どこに隠れていたのか、どこから現れたのか……。完成したいまになっても謎のままである。

 これで腰痛からもかすみ目からも開放される!

 気分を良くして、今朝は洗車をした。年末にコーティングしたばかりの愛車は、新車同様に光り輝いた。この車が買って3年半、3万1000km以上走っているとは誰も思うまい。

 気分の良い日である。

 さて、昨日は日誌を書くことができなかった。いや、書く時間がなかった。

 朝、電話で起こされた。前橋の、群馬県を統括する支社からだった。緊急事態が起きたので、直ちに現場に迎えという。

 「本日は休日である。他の者を回してほしい。休日にある労働者を使役することは許されない」

 と正論を吐くことは許されない。なにせ、現在は1年契約の契約社員なのである。2年目の契約を拒否されたら暮らしが成り立たぬ。
 どうせ仕事を受けるのなら、明るく受けた方がいい。

 「わかった。すぐ行く」

 契約社員ではあるが、電話をして生きたのはかつての後輩である。口のききようはこれでいいはずだ。
 こうして、私の自主的正月休み延長は終わりを告げた。

 というわけで顔も洗わず、歯も磨かず。車で飛び出した。途中、

 「朝飯も食っていない!」

 と思い起こし、コンビニでおにぎりとお茶を買った。運転しながらの朝食である。食事のマナーもへったくれもないが、緊急事態である。仕方がない。

 戻ったのは3時頃。まあ、そのままパソコンに向かえば日誌を書けたのだろうが、戻った時にはジグソー・パズルしか頭になかった。昨日、残りのピースは130前後。緊急事態がなければ、お昼までには完成させようと思っていたのだ。
 が、これがなかなか進まない。ピースとにらめっこをしていると、知人から電話が来た。

 「昨日はごめんね」

 実は、彼とは8日の夜に飲む約束をしていた。ところが、風邪をひいたというので飲み会は延期。

 「1日で治すから土曜日に飲もうよ」

 という提案に、

 「1日で風邪が治るでもないでしょ。無理せずに、直ったら電話ちょうだい」

 と伝えてあったのだ。そうしたら、本当に治ったから飲もうといってきた。これほど素早い立ち直りを見せるとは、ひょっとしたら前日は仮病であったか? 

 飲んだのは、桐生市内の「中川」という店である。2回目だが、前回、

 「年に2回だけふぐを安く食べさせる日だから行かない?」

 と私を誘ったのも、同じ彼である。
 その「中川」の前を通ったら、

 「ふぐコース 2950円

 とあった。前回も同じ値段だった。

 「今日がこの冬2回目の安い日なのか。だったらふぐにしよう」

 と話がまとまったのである。

 カウンター席で飲み始めた。マスターに

 「この店、年に2回だけふぐが安い日があるんだってね。この冬は今日が安い日の最後?」

 と問いかけたら、

 「いや、いつもこの値段でやってますよ」

 私を誘った彼、市内では要職を務める。そうか、桐生の要職とは、この程度の情報確度でも務まるのか、と悪態をつくのはやめにして、ビールとひれ酒とふぐ刺し、ふぐちり、雑炊を楽しんだ。
 むろん、養殖のふぐである。だが、そこそこ美味い。これで2950円、と思うと、さらに味が良くなる。折に触れて利用する店になりそうな予感がする。

 というわけで、生ビールをジョッキに2杯、ひれ酒を確か5杯飲み、戻ったときには全身に酒が回っていた。とても日誌を書ける頭脳コンディションではなかった。もちろん、ジグソー・パズルにも手を触れないまま、布団に入った。
 労働と酒の土曜日であった。

 という訳なのです。以上の解説をもって、昨日のさぼりを了とされたい。伏してお願い申し上げる。

 

前の日誌                 next
無断  メール