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 2010年5月25日 エコポイント

 なるものを、初めて申請した。申請しながら、

 「ああ、これは役人のやっつけ仕事ではないか。事業仕分けの対象にしたらどうだ?」

 と怒ってしまった。
 とにかく、申請が面倒すぎる。

 いや、テレビを買い換えてしまったのだ。
 Eric Claptonとの共演を楽しんでいたとき、ふと爆発したのだ。

 「この画面、小さすぎる。もう我慢がならない!」

 見ていたテレビは、
Sonyの32インチ。2000年に19万円近い金を払って

 「こんなに高いテレビを俺が買うなんて」

 と思いながら買った。その経緯はどこかに書いたはずだが、面倒だからリンクは張らない。

 あれから10年。テレビはまったく変わった。薄型テレビしか売れなくなり、しかも画面は大きくなる一方だ。
 いつかは買い換えようと思ってはいた。が、買い換えるのは、いまのテレビが壊れてからだ。チューナーを接続しているので、地デジにも対応している。焦る必要はない。

 それが、突然買い換える気になった。
 
 これにしようと思っていたのは、パナソニックの50インチである。せっかく買うんなら、少しでも大きな画面にしなくっちゃ。
 価格.comで調べた。20万9000円。しかもエコポイントが36000ポイントつく。実質、17万3000円。
 買おう。いってみれば、衝動買いである。

 そのテレビが、昨日届いた。昨日は設置し、大画面の迫力をちょっとだけ堪能し、今日を迎えた。今日は、エコポイントを申請しなければならない。

 昨日のうちにグリーン家電エコポイント事務局に電話をかけ、申請の仕方を聞いておいた。

 必要なのは、購入の日付、購入店、商品の型番、私の名前、購入金額が明記された納品書。これは原本でなければいけない。
 それに、保証書のコピー、前のテレビをリサイクルに出したのであれば、家電リサイクル券のコピー。それだけである。

 で、その書類が揃ったら、できればWebで申請する。ネットでの申請が終わったら、必要書類をダウンロードし、必要書類を添付して郵送する。

 話だけ聞いている分には楽勝である。書類は揃っている。ものの数分もあれば作業は終わる。はずだった。

 今朝、申請に取り組んだ。

 最初でつまずいた。

 購入年月日
 購入製品型番
 購入店電話番号
 購入店舗名
 リサイクル券の有無


 これが、最初に入力を求められる項目である。
 購入日はいい。
 型番は、店から送られてきた書類を見ながら
 VIERA TH-P50V2
 
と入れた。
 買ったのは、大阪にある店である。電話番号は
 06-○○○○-△△△△
 と入れようとした。なのに、
入らない。何度やっても、最後の数字が入力できない。そのページ全体を見回した。どこにも注意書きはない。だが、これほど入力を拒絶するという事は、桁数が多すぎる?
 ハイフンを取った。最後の数字も入力できた。だけど、これでいいのか? でも、電話番号とは、ハイフンで区切るものなのではないか? でなければ読みにくくて仕方がない。そんな常識があり、このページには、電話番号の入力の仕方が書いてない以上、

 「これでいいはずだ」

 と思い込むしかない。鰯の頭も信心から、の心境だ。
 あとの項目はきちんと書き込み、選択した。

 「ステップ1. 購入製品登録」


 のボタンを押した。
 エラーメッセージがでた。

 「入力された『購入製品型番』は存在しない か、間違っている可能性があります。メーカー保証書に記載されている型番を正確にご記入ください」

 書類を見直した。入力は間違っていない。焦った。私が買ったテレビの型番が存在しない? だって、エコポイントの対象商品だって書いてあったぞ!
 グリーン家電エコポイント事務局に問い合わせた。

 「書類と見比べたんだけど、間違っていないんだが」

 「おかしいですね。どうしんでしょう」

 「私が入力したのはVIERA TH-P50V2、である。このどこが間違っているというのか? 書類にもそう書いてあるのだが」

 「ああ、VIERAって商品名ですよね。それを省いて入力して頂けませんか?」


 こんなことは、見ているページのどこにも書かれていない
 VIERAを消去して、再びボタンを押した。今度はすんなりいった。
 してみると、電話番号からハイフンを抜いたのも正しかったらしい。

 購入製品のエコポイントが36000点、リサイクル券のエコポイントが3000点。私は合計39000点のポイントがもらえるらしい。

 さて、次である。
 エコポイントを何に変えるのか。それを選ばねばならない。

 「商品検索を実施する」

 のボタンを押した。別のウインドウが開いた。

 まず、
 
 「商品カテゴリ」

 を選ぶ。迷わず

 「商品券・プリペイドカード」


 を選択。ほかのカテゴリは使い勝手が悪いものばかりだ。

 サブカテゴリ、は

 「クレジット系商品券」

 である。鉄道、バス、フェリーなどという選択肢もあるが、誰が選ぶのだろう。
 次は

 「都道府県」

 とある。限られた地域でしか使えない商品券って、何の意味がある? 指定せず。

 「残りのエコポイントが全部交換できる商品」

 にチェックを入れて、検索ボタンを押すと……、

  「 ご指定 の検索条件に該当する交換商品はありませんでした」

 おいおい、エコポイントは商品券に交換できるのが売りだろうが!

 やむなく、再び問い合わせの電話。

 「どうして、私がほしい商品券が出てこない?」

 「そうですか。困りましたね。では、こうしてください。お客様は39000ポイントお持ちなのですね。そうしますと、必要エコポイント数を入力する蘭がありますから、そこに38000〜39000と入れてください。『残りのエコポイントが全部交換できる商品』のチェックははずしてください。それで検索を実行して頂きますと……」

 あ、出てきた出てきた。商品券がずらりと出てきた。
 でも、この論理も不明である。39000ポイントを、どうして38000〜39000と入力しなければならない?

 「でも、おかしいよ。39000ポイントあるのに、商品券は3万8000円分、それに500円のクオカードと書いてあるヤツばかりで、3万9000円分くれるというのがない」

 「はい、クレジットカードを郵送でお届けする場合は、手数料として500円かかる事になっておりますので、それをクレジット会社さんで差し引いて、残りをお送りすることになっています」

 それって、あれか? エコポイントで大もうけをしてるのはクレジット会社だという事か?

 「そうおっしゃいましても、そういう事になっておりますので……」

 まあ、問い合わせ窓口の女の子を虐めても仕方がない。
 だけど、釈然としない。
 いまの日本の消費を底支えしていると言われているエコポイントが、商品券を発行するクレジット会社の収益源になっているとは、今日まで知らなかった。どこかおかしくないか?

 それに、である。Web申請用のホームページ、もう少し何とかならないか? こんな作り方では、事務局への問い合わせが多数発生するのは火を見るより明らかである。だから、沢山の受付係を置き、対応する羽目になる。
 申請する側からみて使いやすいようにすれば、問い合わせはぐっと減り、受付係の人数だって、遙かに減らせるはずだ。彼女たちの人件費も、税金でまかなわれているはずである。
 それとも、あれか? これはエコポイントを利用した雇用対策でもあるのか? だから、問い合わせないと完成できない申請フォームに、あえてしてあるのか?
 問い合わせが増えれば、電話会社の収益にもなるしなあ……。

 苦労しながら、入力を終えた。必要書類をダウンロードしてプリントし、今日発送した。

 これで、商品券が送られてくるのは、早くて2が月半後だそうだ。まあ、3ヶ月かかる事もあるとか。

 そんな話を聞きながら、執務時間中というのに周りの仲間との談笑に余念がなく、書類チェックがちっとも進まない事務所を想像してしまった。

 想像が外れていればいい、と願うばかりである。

 3万8000円分の商品券と500円分のクオカード、さて、どう使おうか? という思案より先に、いまの日本が心配になった。


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