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 2010年8月6日 楽天

 可愛そうに。
 楽天の社員はとんでもない社長を持ってしまった。

 今朝の朝日新聞などによると、三木谷浩史とかいう社長は、中間決算の発表を英語でやっちゃった。
 それが、ニューヨーク証券取引所でのことなら、

 「へー」

 ですむ。ところが、日本の証券取引所でやっちゃったというのだから、

 「暑さで狂ったか?」

 としか思えない。
 しかも、質問する記者の5人までもが、英語で質問したとある。きっと証券取引所のエアコンが故障していて、酷暑のあまり集団発狂したのに違いない。

 この三木谷という男が、英語を楽天社内の公用語にする、といったのはしばらく前のことだ。ああ、この人は何も分かってない、と思った。

 たかが、といっては失礼だが、ネット上に商店街を造っただけの会社である。自ら作り出した価値は何もない。どこかの会社が作り出した商品を、ネットで売りさばくためのお店を開いたに過ぎない。
 その事業を世界で展開する。まあ、それもよい。だが、たったそれだけのために、社内を英語で統一しなければならないのか?

 事業のグローバル化のため、とこの人はいっているらしい。気楽なものである。
 英語を使いこなせれば世界を舞台にした商売で成功できるのなら、今ごろ世界は、アメリカとイギリスの会社で満ちあふれているはずだ。なにしろ奴らは、オギャーと生まれたときから英語で泣く。言葉を使い始めたあとは、英語しか使ったことがないのがほとんどだ。学校で初めて英語を学ぶ我々とは違い、筋金入りの英語使いばかりなのだ。すべての国際ビジネスで、アメリカとイギリスの会社が市場を席巻し、他の国の会社は参入するのも難しかろう。

 だけど、現実はそうではない。日本語しか使えない社員が多いトヨタ自動車が、いまや車の世界ではトップカンパニーである。
 ホンダのバイクが世界市場を圧倒したとき、ホンダに何人の英語使いがいたか?
 ニコンもキヤノンも、社内では日本語を使って仕事をしているぞ。

 しかも、だ。朝日新聞によると、この三木谷という男、

 「英語はストレートに表現するが、日本語だとあいまいになる」

 と英語を公用語にする利点を述べている。
 ま、この日本語、読点の前とあとの文章がねじれているが、これは記事を書いた朝日新聞記者の落ち度であろう。

 あのね、表現が曖昧になるかならないかは、英語か日本語化の問題ではないのですよ。明瞭に伝えたいのか、伝えたくないのかの違い、加えて表現力の問題であって、何語を使うかは関係ない。
 あなたのいってることは、一昔前に流行した

 「日本語は論理的ではない」

 という、どこかの阿呆たちの主張の焼き直しに過ぎないんだなあ。
 あなたの言葉に対する知識、認識は間違っておりますぞ。

 それに、だ。
 半ば強制的に母国語から切り離された人たちの心の中って、どうなっちまうんだろうねえ?
 姿形は日本人なのに、英語しかしゃべらない楽天の社員は、外国の人からどこの国民に見えるんだろうねえ?
 母国語を捨てた人たちが、あるいは企業が、国際社会で尊敬されるのかな? 

 ま、以上は、いまだに英語を満足に使えない男の僻みも混在しているかも知れないけどね。

 いかがです、三木谷さん、以上の文章は日本語で書きましたが、私の思い、ストレートに伝わったでしょうか?

 

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