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 2011年4月13日 余命

 「どうするつもりなのかね」

 というのは、いま首相を務めている菅直人に言及するときの枕詞である。

 地震と津波の被害をどうするのかね?
 原発の暴走をどうするのかね?
 まき散らされ続けている放射能物質をどうしてくれるのかねね?

 様々な「どうする」が含まれている枕詞だが、時を追うにつれて関心事は一点に集中し始めている。

 「いつ、どんな形で辞めるのかね?」

 それは、地震と津波による被害も、原発の制御も、放射性物質の飛散も、

 「この男には任せておけない」

 という絶望感の表れである。私なんぞ、テレビのニュースに彼の顔が出てくるだけで不愉快になるのである。
 あなたも、周りの人たちとそんな話をしてませんか?


 今日も数人と、個別に

 「どうするつもりなのかね」

 という話になった。ということは、多くの人の関心事であるということだ。

 いつ、に関する願いは単純である。できるだけ早く。余命はできるだけ短い方がいい。

 それを前提に、どんな形で、を話していて、おじいちゃんがいった。

 病気にするしかないだろう」

 なるほど。
 トップに立つ男がその座を辞するに際して、まさか

 「その能力に欠けておりまして」

 とは、いくら事実であってもいえない。だから、病気を言い訳にその座を降りる。これは、亀の甲より年の功、ともいえる年配者の知恵である。
 だが、年配者にばかり花を持たせるのもしゃくだ。と思った瞬間、口から言葉が漏れていた。

 「病気にする必要はないんじゃないの? あいつ、どう見たって心身症だって。仮病を使わなくたって辞められるって」


 ついでに、菅の病巣は何かという話になった。いや、心身症の病巣を探り当てようというのではない。首相として、最もダメなところは何か、という話である。

 大局観がなく、目先しか見ていない。
 これほどの惨事が起きているのに、惨事への対処より、惨事をテコにしてでも政権の延命を図りたいというスケベ心が多すぎる。
 各種の対策会議をつくりさえすれば何とかなるという発想力の貧困

 「あいつ見ていると思うんだ。大学をいい成績で出たやつは、現場で使えない」

 「そうかな。それは言い過ぎじゃない? 俺だって、いい成績で大学を出たんだけど」

 「あんただけは例外と認めよう」

 
 でも、菅が辞めて、じゃあ次の首相は誰にする?

 「それなんだよ。人材がいない」

 ほんとにそうだよなあ。こいつだったら、日本を任せていい、とも思える政治家が払底している。
 いや、待てよ。一人だけいるじゃないか。そう、小沢一郎。小沢さんに任せてダメなら、ほかのやつに任せてもダメじゃないかって思うんだけど。

 「あんたもそう思うかい。そもそも菅は、事態がここまで来ても小沢に協力を求めない。小沢が嫌いなら嫌いでいいが、いまはそんなことをいってる場合じゃないだろ? あのアホ菅は、どうして小沢を使わないんだ? これが、ダメ菅の最大の罪かも知れないな」

 ま、災害より、原発事故より、自分の政権方がはるかに大事と思っている人らしいから、多くは望めないが。
 なにしろ、連坊だとか辻元清美だとかを引きずり出して内閣の好感度を上げようなんて姑息なことを考える人が首相なのである。


 「これ、年内に総選挙だよ」

 いや、みんながこんなに困ってるときに、選挙なんてやってる暇ないでしょ。選挙したところで、ろくな政治家はいないし。
 だって、民主党が政権を取った前回の衆議院選挙は、民主党が勝った選挙ではなく、自民党がこけた選挙でしょ。いま総選挙やったって、民主党が勝手に負けるだけで、自民党が勝つ選挙にはならない。
 ねえ、負け比べ選挙を何回やったって世の仲良くなるはずがない。どんどん悪くなる一方じゃない?

 「まあ、確かにそうだけどなあ」


 英雄は、時代が求めたときに出てくる、というのは歴史が教えるところである。なのに、小物ばかりがチョロチョロ走り回るばかりで、英雄らしき人物の影も形もまだ見えない。強いていえば、私財100億円、これから先の社長報酬すべてを被災地に寄付すると宣言した孫正義。ソフトバンク社長が異彩を放っている程度である。

 「100億? 1%でいいから俺に回してくれないかなあ」

 と思わず願ってしまう私は、絶対に英雄にはなれない。英雄の出現を請い望むのがせいぜいの日々を送る小市民である。
 時代の英雄。いまごろ、どこで何をなさっているんでしょうねえ……。

 

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