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 2001年5月19日 またまた

 昨日は飲み会であった。普段はおとなしいのに、飲むほどに酔うほどに元気になるという御仁はどこにでもいるものである。昨日がそうであった。

 「えーっ、もう帰る? 嫌だなあ、冗談でしょ? 次行きますよ、次ぎ!」

 5時半から始まった夕食会が7時頃終わり、その中の6人で2次会に出かけた。飲むほどに酔うほどに、の御仁がそう叫んだのは10時過ぎである。2次会の会場だった。美しいかどうかはともかく、女性と覚しき方々がそばに座っていらっしゃったから、多分クラブというものであろう。

 3次会はスナック。焼酎の水割りを飲み、カラオケでがなり立てる。時計の針はとうに日付変更線を越えている。眠い。

 「帰ろうよ」

 「えーっ、帰るんですか? 俺、腹減ったなあ。ねえ、ラーメン生きましょ、ラーメン。ラーメン食わずに帰っちゃダメですよ」

 午前1時半にラーメン……。メタボの最大の敵である。

 「いまから食ったら太るぜ」

 飲むほどにの御仁は、どう見てもメタボである。全身のバランスは、私をギュッと上下に圧縮しながら横に引き延ばしたようなものである。

 「何いってんですか。僕はね、人生50年と思い定めてるんですよ。もう50は越えましたけどね。いいんです、ラーメンなんです、ラーメン!」

 仕方なく付き合った。もちろん、私はラーメンなど食べない。人生50年と思い定めた記憶がない私にとっては、午前1時半のラーメンは、お隣の80を過ぎたおばあちゃん同様。親しいお付き合いは願い下げにしたい。

 「まず、ビールね。それに餃子を2人前と、チャーシュウ、それにザーサイをもらおうか。ほら、安堂さん、ビールならいいでしょう。飲んで。飲んで」

 てな、はちゃめちゃな時間を過ごしているとき、同行の1人がいった。

 「安堂さん、らかす、読んでますけど、このところ瑛汰君ネタが多すぎません?」

 
あのなあ、金も払わずに読んでるのに、中身に文句言うんじゃないの!

 と悪たれをつきながらも、確かにこのところ瑛汰ネタが多い、という自覚はある私なのである。
 ま、物心つき始めた幼児の言動は、面白いの一言に尽きるので、もし、この同行の1人と同じ感想をお持ちの読者がいらっしゃったとしても、私は

 面白ければ書く!

 というスタンスをとり続けるつもりである。


 で、またまた瑛汰である。
 昨日、誕生日プレゼントとともに、

 「瑛汰、11枚もお手紙書いたからね!」

 と事前通告のあった手紙が届いた。ご紹介しよう。

 ぼすおたんじょうびおめでとう。
 えいたいっぱいごはんたべておおきくなりますよ。
 ぼすこないだすたあおーずくれてありがとう。
 ぼすまたなんにちにきてくれるの

 ばあばかぜだいじょうぶですか。

 これが手紙である。
 そのほかに恐らく私を描いたのであろうと思われる絵が2枚。がいろぼ、の絵が1枚、げげげのきたろうが1枚、はらぺこあおむしのような絵が1枚。

 瑛汰には画家になる才能はない

 そして、お手製のドリルが入っていた。私用の問題は、次の通りである。

 9+1000=
 200-100=
 900×2000=
 800100+2=
 10+200=
 20+100+900=
 20+9020=
 1000+1000=
 10まんたす9=
 200+900=
 999+999=

 公文の教室に通い、毎回ドリルをやらされている瑛汰が、何故にこのようなお手製のドリルを私に送ってくるのか。
 同じ苦しみを味わえというのか?
 楽しいからボスもやってみたら、というのか?

 さらに2枚、

 「ぼすなぞてね」

 と添え書きされた一筆書きの絵が入っていた。なぞってね、の間違いと思われる。ドリルと、なぞる一筆書きの作業はすでに終えた。瑛汰からリクエストのあった瑛汰用の足し算、引き算の計算問題もつくった。
 明日送る。


 その瑛汰に、アトピーが出始めたのはしばらく前である。肌荒れがひどくなり、風呂で暖まるとかゆみがます。今週初め、次女が幼児専門病院に連れて行った。
 ぶっきらぼうな医者に

 「これでもつけておいたら」

 と処方された塗り薬をネットで調べたら、強力なステロイド剤だった。

 「こんな強いステロイド剤を幼児に処方するとは」

 とあっけにとられた次女から、我が家に電話が来た。

 妻殿が話す電話を聞くともなしに聞きながらふと思い出したのが、桐生にあるアートのシルク入り石けんである。ここの伊藤社長によると、この石けんを使ったらアトピーがなおったとの報告が複数寄せられている。その気になった社長がは跡調査をしており、尋ねるたびに

 「ほら、このアトピーが、この石けんを使ったらこんなにすべすべの肌になった」

 と写真を何度も見せられた。個人名まで書き込んであるから、まんざら嘘ではないと思われる。

 もちろん、治療効果をきちんと証明するには、厳密な検査がいる。この石けんと色も形も臭いも同じだが、成分が違う普通の石けんをつくり、アトピー患者を2群に分け、中身の違いを告げずに同じように使ってもらう。その上で、シルク入りを使った群が顕著にアトピーから抜け出せば効果が証明できる。

 だが、アートは小企業である。金をかけてそのような調査を実施する力はない。だがら、今のところは民間伝承薬のような存在だが、使ってアトピーがなくなったという実例がたくさんある以上、使ってみるに越したことはない。
 もし効果が期待ほどではなかったとしても、ものは石けんである。副作用はそれほど心配しなくてもすむのである。

 「そう、瑛汰君。可愛そうになあ。なおるよ。だからね、1日1回でいいから、この石けんを充分泡立てて、その泡で頭の先から足の先まで洗ってやるの。それだけ。少なくとも1ヶ月は続けてよ。なおるから」

 と伊藤社長はいう。

 瑛汰は昨日から、このシルク入り石けんで全身を洗っているはずである。
 顕著な効果が出たら、またまた報告する。

 

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