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 2011年12月16日 セカンド・オピニオン

 昨日、新里の整形外科医に行ってきた。
 なんでも、みのもんたに腰の手術を施した経歴のある名医が、病院を辞めて自立、開業したのだという触れ込みであった。
 みのもんたなど、どうでもいい。テレビに出てきて訳の分からないことを叫びまくっているアホウという程度の認識しか、私にはない。ただ、世の評価の仕方はこのようなものである。多くに名を知られた男にメスを振るって治療した、という表現で、この医師が有数の名医であることを表現する。ま、それだけの力量の持ち主であろう、と期待して、我が家から15kmほどの道のりを愛車で走った。

 「どうされました?」

 「はい、1年ほど前に椎間板ヘルニアと診断されて、これまでずっと投薬を受けているのですが、何となく完治した気がしません。挙げ句、今週の月曜日には痛みがぶり返して、1日へたり込んでいました。そんなときに先生の評判を聞いて、ま、最低、セカンド・オピニオンを聞くつもりでやってきました」

 医師はすぐに、私にレントゲンを撮るように命じた。写真が仕上がると、

 「骨がずれたりしていることはなさそうですね。ま、加齢で、変な突起が出たりはしていますが。ああ、これですね。ほら、ここ。骨と骨の間のクッションがここだけ薄くなってますね。何となく腰に違和感があるというのは、これが原因だと思いますよ」

 確かに私の身体は、すでに62年を経過している中古品である。あちこちに不具合が出ても不思議ではない。不思議ではないが、そのために痛みなどの症状が出るのは困る。

 「そうですよね。実は、最近使われるようになった新薬があるんです。患部が発する疼痛を脳に伝えないよう、あー、何といったらいいのかな」

 「ひょっとして、疼痛を伝える神経を麻痺させるとか」

 「あ、そうそう、そんなもんです。それを使ったらどうかと」

 「いや、実は私、腰痛のプロでして。ラスベガスで動くに動けないぎっくり腰になってしまって医者に行ったんですけど、モルヒネを2本も打たれましてね。まず、痛みを抑えるのが先決だとか行って。その薬もモルヒネみたいなもんですか?」

 「そう、アメリカは大胆に麻薬を使うんですが、日本はそうはいかない。その、この薬は麻薬ではありませんのでご安心を。ただ、効き方はモルヒネに似ていないこともない」

 「なるほど。いいですね」

 「ただ、若干の副作用が出ることもあります。吐き気と眠気、それに便秘です。それでも、ほかの患者さんにも使ってみたのですが、経過はかなりいいんですよ」

 「いや、是非お願いします」


 などというやりとりがあり、昨日から私は新薬の実験台となった。1日2回服用ということなので、初めてこの薬、「トラムセット配合錠」を飲んだのは昨夜である。そして今朝、2回目を飲んだ。

 確かに、効く。腰があまり気にならない。ここ数年なかったことである。これはいい。
 確かに、眠い、というか、頭がボーッとする。しかも、かなり長時間続く。朝8時半頃飲んだのに、夕方までボーが続いた。
 ま、私のボーは、凡百の人々の頭脳明晰とそれほど変わらないかも知れないが……?

 薬の処方は1週間分であった。初めての服用ということで、副作用を心配したらしい。1週間問題がなければ、次からは2週間分の処方になり、あわせて1日3回の服用になる。


 というレポートがを、昨夜書く予定であった。ところが昨夕、ギター教室から出てきたばかりの私に、桐生市の元有力者O氏から、

 「今日も飲まない?」

 という電話が入った。
 なんでも、桐生高校の同級生で、彼の自宅を設計してくれた建築家が来ている。

 「面白い奴だから、安堂さんと会わせるのもいいかと思って」

 確かに面白い人だった。日本を語り、世界を語り、桐生を語る。すっかり意気投合して、来年早々に再会することを約した。テーマは、桐生のまちおこしである。

 一次会のイタリア料理店だけでは話が終わらず、2次会になだれ込んだ。そこで、またしてもギターの弾き語りをする羽目に陥り、酔い故に演奏を間違え、歌詞を忘れ、とまたしても恥をかいたのは計算外ではあったが。

 あ、明日はギターと焼酎を抱えて別の会合に出る。知己は、多分、誘ってくれた御仁だけである。明日は知らない人の前で恥をかく。これも人生修行である。あわせて、新しい友ができるのは悪くない。あ、私の弾き語りが、参加者全員を私から引き離すことになるリスクもあるわけだが。

 昨日のギター教室では、

 「来年2月に、公民館を借りてコンサートをやりますから安堂さんも飛び入りで出ませんか。それまでにレパートリーをもっと広げておいた方がいいですね」

 と薦められた。
 なんだか、世の中は私のデビューに向けて着々と準備が重ねられているようでもある。

 よっしゃ、ここはいっちょう、クラプトンの後を追ってメジャーデビューを目指すか?!
 でも、練習しなきゃなあ……。

 

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