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 2012年3月4日 率先垂範

 こいつらの頭はまともに動いているのか?
 こいつら、とは政府とメディアに巣くう連中である。

 国家公務員の給与を平均7.8%減らす特例法案が成立した。次は政治が身を切る番なのだそうである。とんでもない茶番を野田ドジョウ内閣が仕掛け、アホウなメディアが拡声器の役割を果たす。
 日本は、いつからこのような知的レベルの低い国になってしまったのか。

 率先垂範とは、人の先頭に立ち、模範を示すことをいう。恐らく、ドジョウも、特例法案に賛成した議員どもも、

 「まず政府が範を示す」

 ための行動であると思い込んでいるのであろう。だが、これを「模範」と受け止める国民が、果たしてどれほどいるのか。

 何しろ、意図が透けて見える。見えすぎる。要するに消費税率を上げて国民から金を吸い上げたいのである。これを模範にしては、私の人間性が汚れてしまう。

 例えていえば、新車が欲しくなった私が、

 「今日から晩酌のビールは1本だけでいいや」

 といいながら、ビールを飲みつつ新車のカタログをなめるように見ているようなものである。
 
 「1日にビール1本減らす? それで車を買う金が貯まるとでも思ってるの?」

 と、正常な妻なら思う。

 例えていえば、これまで盆暮れの挨拶にもほとんど顔を出さなかった息子が、突然やってきて、猫なで声で、

 「これまでゴメン。お父さんお母さんのことはずっと気になっていたんだけど、ちゃん著親孝行するには同居した方がいいと思うんだ」

 と言い出すようなものである。

 なんだ、こいつ。最近、金を使いすぎたのか? 何か悪いことをして給料が下がったのか? と、まともな親なら疑う。

 例えていえば、部下の美女に向かって、

 「今日、君、暇? 銀座に美味しいフランス料理の店を見つけてねえ。一緒に行かないか?」

 と、突然上司が言い出すようなものである。

 「何考えてんの、このスケベオヤジ。あんたにフランス料理なんか御馳走になったら、無事で済むわけないじゃない」

 と賢い女性なら嫌悪感を覚える。
 私の自戒しなくてはならない点である。

 それはそれとして、
 あからさまな目的を達成するための手段として行われることは、おおむね人間性を疑わせる。
 野田ドジョウ内閣はいま、その軽薄な性格をあからさまにしてしまった。

 国家公務員の給料を下げる? 国会議員を減らして、さらに一人あたりの歳費を減額する?

 それは、それだけで行われるのなら文句を言ういわれはない。だが、消費税を上げるための率先垂範だと思っている(ドジョウ野田も、マスメディアも、そう考えていることを私は疑わない)のだとしたら、

 国民をなめるのもいい加減にせえ!

 といわざるを得ない。


 そもそも、そんなことで財政負担がどれだけ減るのか? 国家公務員の給与削減で浮くのは年間5800億円だそうだ。国家財政の現状から見れば、雀の涙ほどでしかない。国会議員を減らし、歳費を減額したとしても、たいした額にはならない。国家公務員の分と会わせても1兆円には達すまい。
 たったこれだけのことで、お上はやるべきことをやった、次は国民が負担する番だと強弁するのか?
 国民の算数の能力を馬鹿にしてはいけない。

 それに、である。
 野田ドジョウ内閣も、マスメディアも、人間というものを知らなさすぎる。

 いいですか? いま、あんたたちが虐めようとしているのは、権限を持った連中ですぞ。権限を持った連中が所得を減らされたらどうするか。悪事に手を染めるのである。権限さえあれば、悪事で金を稼ぐのは難しくない。彼らの所得が減れば、いいチャンスとばかりに接触して賄賂を渡す民間人は後を絶たないのである。だから、権限を持つ連中には、それなりの金を与えてやるしかないのだ。
 そんなことも考えつかないか? それとも、

 「私は政府の皆さんを信頼しております」

 ってか。

 いずれにしても、野田ドジョウ内閣の増税路線は、破綻に貧している。重いのは体重だけで、思考も言葉も軽いドジョウは、そのうち行き詰まる。

 さて、次は誰が日本を率いるのか? 
 もう、そう考えざるを得ない時期がやってきた。

 

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