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 2012年5月8日 祝宴済んで

 予告したとおり、昨夜は桐生市内のカフェで内田さんの定年祝いをした。彼の職場の後輩もあわせて6人(もう一人参加するはずが、仕事のため欠席)での宴会となった。

 私は恥をかくことに徹した。
 乾杯がすみ、しばらく飲んだあと、

 「じゃあ、あまり酔わないうちに、俺、恥をかくから」

 と宣言してギターを取り出し、店内に流れていた The Beatles でみんなが盛り上がっていたので、

 Norwegian Wood

 から始めた。もちろん、途中数カ所間違った。
 勢いがついたところで、これなくしては私のギター人生が語れない

 Tears in Heaven


 に進み、もちろんとちったのだが、拍手が鳴り止まないため、

 Layla

 に挑むも、完全なる失敗

 「ま、この辺で」

 と矛を収めようとしたらブーイングが起き、仕方なく

 San Francisco Bay Blues

 まで進んでしまった。私、はしゃぎすぎである。
 
 実は、先日からレポートしている肩の痛みのため、ギター教室は5月いっぱい休むことにし、もう1週間ほどギターに触っていなかった。たった1週間でも腕は確実に落ちる。恐ろしいものである。そのせいで恥の上塗りをしたのだ、と自分に言い聞かせているところである。

 その肩の痛みを押して、祝宴を盛り上げにかかったのだが、実は今朝から右肩がまた痛む。
 やっぱ、当分ギターに触っちゃいけないのかな?


 2次会で、近くのスナックに行った。カラオケ大会となった。
 私の順番が来て、再びギターを取り出し、岡林信康の

 ジェームス・ディーンにはなれなかったけど

 を唸った。また順番が回ってきて、カラオケのマイクも握った。
 参加者の一人が言った。

 「いやあ、ギターを弾きながらの歌は、こりゃ何じゃと思ったけど、安堂さん、カラオケだとうまいジャン」

 歯に衣着せぬ言葉は心地よい。心地よいが、心にぐさりと突き刺さる。

 そう、まだまだ私はギターに神経の大半を割かないと弾き語りができないのよね。歌に注ぐ神経なんてほとんど残っていないから、時々歌詞を忘れたりもしてしまう。それは自覚している。
 だけど、そこまであからさまに指摘するか、普通? 武士の情けという言葉は、すでに死語か?


 贈り物は、The BeatlesJohn LennonPaul McCartneyの海賊版CDであった。その数77枚
 といっても、店で勝ってきたものではない。そもそも海賊版だから、一時にこれほどの数を買い求めるのは不可能である。

 長年かかって私が少しづつ買い集めたものをコピーした。そもそもが海賊版、訴えられることもなかろうという判断の下、

 「もらって嬉しいもの」

 という基準で決めた。

 いや、コピーはたいしたことはない。パソコンを使えば、1枚2、3分で出来上がる。
 時間がかかるのはレーベル面のプリントである。

 私は凝り性である。せっかくのものなら美しい方がいい、と、すべてのCDのレーベル面をスキャンしてプリントした。
 と書くとたいしたことはないようだが、海賊版のレーベル面はほとんどが銀地である。光を反射する。ために、スキャンすると光が乱反射し、本来銀色であるべきところが7色に着色される。
 この、不要についた色を取り除くのが一苦労なのである。

 スキャンしたレーベル面の画像から、フォトショップの消しゴムを使って不要な7色を消す。マジック消しゴムも使うが、どうしたって1枚20分から30分かかる。それをコツコツと、約70枚(レーベル面が銀色でないものが数枚あった)。
 完成したのは、精神力のなせるワザである。
 あるいは、私の変人ぶりの現れか。


 本日、内田さんからメールをいただいた。

 「ビートルズのCDありがとうございました。数えたら77枚もありました。
安堂さんが『らかす』に書かれていた「それなりの思い」がズッスリ伝わって来て、私の胸が熱くなりました。
女房も娘も驚いて『うわっ、スゴイ!こんなことまでして貰って、お父さん良かったねぇ!』と共に喜んでくれました。
 私などのために安堂さんが大きな手間と時間を割いて下さいましたことに対しましては、恐縮を感謝に、お詫びを喜びに変換して安堂さんにお返ししたいと思います」


 どうやら喜んでいただいたようである。これ以上の歓びはない。

 内田さん、これからも時々飲もうね!

 

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