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 2012年6月1日 近況

 まず。
 新藤兼人監督が亡くなった。深く悼みたい。
 我が家では、妻女殿が

 「新藤兼人さんのホルダー作って」

 とおっしゃった。
 我が家に蓄えられている映画は、アカデミー賞受賞作、ベルリン国際映画祭受賞作、カンヌ映画祭受賞作、アニメ、など細かく区分けされており、その区分けの一つに個人名によるものがある。日本でいえば黒澤明、小津安二郎などがそれぞれまとめられている。国外ではアラン・ドロンから始まって、 オードリー・ヘプバーン、アルフレッド・ヒッチコックと続き、ウッディ・アレンに至るまで37に分けられている。その一つに、 新藤兼人を加えろとのご用命である。

 在庫を調べてみた。
 新藤兼人には監督としての作品と、脚本家としての作品がある。双方あわせると、なんと24本もあった。これなら、十分に単独のホルダを作れる数である。しかも、しばらくすれば、WOWOWなどで追悼特集も始まるはずである。そうなれば、我が家の新藤作品はさらに増える。早速、明日にはホルダーを作らねばなるまい。

 なんといっても、代表作は「裸の島」であると、私は思う。
 そう思う私は、自分で8年も前に書いた「シネマらかす #4:裸の島 − 生きるって、生きていくって……?」を読み直した。読み進むうちに、映画のシーンが見えてきた。もうダメだ。目がウルウルし始め、やがて水滴が噴き出し始めた。

 素晴らしいのは私の文章か? それとも新藤兼人監督か?

 ふむ。こんな問いを発する私は、どう見ても恥知らずである。
 
 人はいつかは死ぬ。人と生まれた以上、避け得ないことである。が、なくしたくない命もある。
 新藤兼人監督の冥福を心から祈る。


 Martin 000-28ECが手元に来て、今週日曜日あたりからこわごわ触り始めた。が、まだ1時間もすると肩が重くなる。暇なときは右肩のストレッチに余念がないのだが、まだ全快には遠いらしい。

 こわごわ、Old Love も弾いてみた。そう、右肩にダメージを与えた主犯と目される曲である。
 第一、俺を捨てた女への連綿たる想いを、その女がいない空虚感妄想を歌う曲だから、そもそも、選曲が悪かったのかも知れない。
 が、驚いたことに、ひょっとしたら、もう少しで、同じスピードで弾けるかも知れない、という仕上がりだった。ギター練習って、時々休んだ方がいいのだろうか?


 桐生市の化け物市議に対ししては、昨日、残りの市議連中が抗議文を出し、

 「私たちは、あの化け物とは違います」

 という声明文を発表したらしい。それを、今朝の新聞は一斉に報じているが、東京新聞にだけ、抗議文の根拠となる医学的見解が書いてあった。抗議文を出した市議連中が、桐生厚生病院の専門家にお尋ねした答えである。なるほど、と思った。

 それによると、輸血用血液は、副作用を抑えるために放射線を照射しているとある。ちょいと調べてみたら、輸血用の血液にリンパ球が残っていると、輸血を受けた人の体を攻撃する恐れがあるため、放射線でリンパ球の活動能力を失わせるのだそうだ。

 ということは、献血する人が被曝したかどうかに関わりなく、輸血用の血液は被曝させられているということだ。

 こんなことも知らずに、

 「放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか?

 ってつぶやいちゃったんだな、あの化け物。
 事実に基づかないことを言いつのってで大衆の不安を煽るのはデマゴーグである。デマゴーグをもっとも有効に利用したのはナチスでる。あんた、ヒトラーの子孫?

 さて、この化け物を桐生市議会はどう取り扱うのか?
 抗議文(受け取りを拒否されたとある)を出し、声明文を出したって、化け物からしたら勲章が一つ増えるだけである。

 一部には、リコールに突き進むべきだという議員もいるらしいが、ハードルは高い。市議の皆さん、ひょっとしたら、振り上げた拳の降ろし方に苦慮しているのではないか?

 議員のリコールに高いハードルを設けたのは、少数の声が多数によって押しつぶされることがないように、との配慮だろう。それは、民主主義の基本的ルールとして理解できる。
 でも、おかげで、つぶさなければならないものもつぶせない。ルールとは、悪用するものにとっては、自分を守る防壁にもなる。

 世の中とは複雑なものである。

 

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