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 2012年7月19日 お国自慢

 「暑いよねえ!!」

 というのは、この時期の欠かせぬ挨拶である。だが、昨日は少し違った。

 「暑いですよねえ、今日も。でも、桐生はだらしないよね。全国で一番暑かったのが館林、2番目が伊勢崎で3番目が前橋でしょう。群馬勢が上位を独占しているのに、桐生の名前が出てこないもん。安堂さん、わたしゃ情けないよ」

 お前はちびまる子か?

 さて、このように話しかけられたら、あなたはどう答えます? 
 まともに答えるのなら

 「それだけ桐生が住みやすいってことだろ? 嘆く必要ないジャン」

 はずして答えるのなら

 「ま、このところ桐生は落ち目だから、仕方ないよ。悔しかったら、桐生を元気にせんかい!」

 私は、当然後者で答えた。相手は絶句していたが……。


 そんなところでまでお国自慢をしたいか、と唖然としていたら、今日は……。

 「ねえ、館林ってひどいと思いません?」

 ン? 何の話だ?

 「ほら、昨日も、気温全国一は館林だったじゃないですか。桐生はベスト3にも入れなかったんだけど。でね、いま、ネットで話題になってるんですよ、館林はインチキだって」

 何がインチキなの?

 「館林の気温を測るところは、アスファルト舗装してあるんだって。そこに緑色のシートが敷いてあって、その上に観測箱があるというんですよ」

 それがどうした?

 「ところがねえ、2位だった伊勢崎は、芝生の中に観測箱があるんだって。アスファルトに囲まれたところと、芝生の中じゃ、温度違いますよねえ」

 うん、2、3度違うんじゃないかな。

 「館林って、そこまでして全国一になりたいですかねえ」

 桐生がベスト3にも入れないって嘆いていた人がいたけれど、どうでもいいことなんじゃない?

 「まあ、そういえなそうですけど」


 そうか、NHKをはじめとしたメディアは、そんなことも調べずに

 「今日、全国で一番暑かったのは……」

 なんてニュースを作り上げてるのか。話題になればいい、厳密さなんて無駄無駄、という姿勢はいかがなものか。ひょっとして、社会保障と税の一体改革、なんてニュースも、同じようないい加減さで作ってるのではないだろうな?


 まだ肩が痛む。我が肩ながら、

 「どうしちゃったの?」

 といいたくもなる。たかが体の一部のくせに、俺にギターはやめろ、才能ないぜ、っていいたいのか? 出過ぎた真似は早くやめたらよかろう。


 数日前から

 「河原ノ者・非人・秀吉」(山川出版社、服部英雄著)

 を読み始めた。新聞の書評欄で見て買った。なんでも、豊臣秀吉は非人の世界から関白に上り詰めた男であり、秀頼は秀吉の実子ではなかったことを学問的に証明した、ということで関心を持った。

 が、面白くない。まるで研究書である。おまけに、私の関心事項を証明する部分は527ページから(全体で713ページ)で、それまでは中世における差別の実態を事細かに論証した学術論文である。いまだに秀吉に出会えないままだ。
 同じことでも、素人向けに分かりやすく書いてもらえれば興味も持てたろうが、これは……。

 要害だったから関所も設けられる。
 @『大乗院寺社雑事記』寛正六年(一四六五)七月十一日条に、
 今在家橋事破損之間、御下向以前可修造旨、申送東大寺、万一令無沙汰者、為当寺、渡此橋、今在家事、可自専、厳密ニ申 送云々


 A『経覚私要鈔』文安六年(宝徳元年〈1449〉)六月十九日条に、
 佐保川橋質善勝寺前関、東南院取之

 とある。


 という具合なのだ。
 学者になるということは、この退屈さにめげぬ忍耐力を身につけるということか。


 明日は野暮用で東京へ。野暮用があるのは妻女殿であり、私は目的地までの足を務める専属運転手に過ぎないが。
 8時過ぎには家を出る予定である。

 

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