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 2013年10月23日 ネギと揚げ

 我が一人暮らしも2日目に入った。

 で、2日目にして思い知ったことがある。
 人間にとって、最大の本能は食欲である
 
 一人暮らしといっても、私の日常が変わるわけではない。仕事をして、目下のところテープのダビングをして、数学の問題を解いて……。

 あ、そうそう、数学の次の課題は、やっぱり中学数学にした。手元に高校数学の参考書、問題集の類がなかったこともある。あの問題集だけで中学数学を卒業していいのか? という惑いも手伝って、結局

 「高校への数学 高校入試 1対1の数式演習」(東京出版)」

 に手をつけた。とりあえず12ページまで快調に解き進んでいる。

 あ、また脱線した。話を元に戻す。

 という日常と変わらぬ暮らしをしながら、でも、一つだけ抜かしたことがある。

 ギター練習

 である。

 いつもなら、午後4時を過ぎれば私のギタータイムだ。仕事を早めに終わらせてしまい、風呂、夕食の時間までギターと戯れる。
 私と戯れてくれる美女がいないいま、私にとっては極めて大事な時間である。

 ところが今日、どうしてもギターを手に取る気にならなかった。

 「さて、夕食、どうしよう?」

 そんなことを考え始めてしまうと、もう頭は夕食のことばかりである。事前に計画を立てておけば良かったのだろうが、何となく夕刻を迎えてしまったのが失敗の元であった。

 結局、つくるのは面倒だし、食べに行くのも気が進まぬ。そんな思考が頭の中をグルグル回った結果、ヤオコーに弁当を買いに行ってしまった。戻るともう5時。風呂を沸かして、食事の準備をして、とバタバタして、結局ギターには触らずじまいである。


 朝は順調だった。
 目覚めてテープのダビング作業を始め、新聞受けから朝刊各紙を取ってきて目を通す。
 一段落して朝食の準備。今朝は、

 ネギと揚げにみそ汁
 アジの干物
 千切りしたキャベツの炒め
 白菜の漬け物
 それに、ご飯


 以上である。出汁をきっちり取ったみそ汁は、旨みが体の芯まで届く。このメニューに海苔でもあれば、もう最高の朝食であることは疑いない。

 昼は外に出て寿司定食。この店、つい先頃までは880円だったのに、今日行ったら900円。おい、まだ消費税は上がってないぞ!

 ときて、夜をどうしようか、実は朝から迷い続けていたのだ。
 結局、ヤオコーで豚のショウガ焼き定食を購入。これだけでは寂しかろうと、アジのフライを2枚(1枚99円)、サラダの盛り合わせ(ポテトサラダ、ゴボウサラダ、マカロニサラダ、スパゲティサラダetc)を今日の夕食用に購入。明日用には、ステーキ肉、ジャガイモ、トマト、玉ねぎを買った。そうそう、冷凍のホウレンソウも。

 で、本日の夕食は、本日用に買ったものに加え、キャベツの千切りを自作、トマトも切って添えた。すべて、入浴を済ませたあとの作業であった。

 で、食卓に並べる。

 「げっ、こんなに食うのかよ

 ヤオコーで買うとき、一つ一つは少量に見える。だから、これもつけたそう、あれも、となってしまうのだが、それをテーブルにすべて並べ、自作したものも添えてしまうと、

 「げっ!」

 となる。
 皆様にはそんな体験はなかったろうか? だとすると、私の個人的性格によるものとなるが……。

 当然、すべて食べられはしない。そんなことをすれば、ベルトだけか、ズボンをすべて買い換えねばならない羽目に陥るのは火を見るより明らかである。
 よって、好きなだけ食べ、残りはすべて捨てる。一人の食事に

 「もったいない」

 は禁句なのだ。


 そうそう、明日。
 明日は、親しい若者たちと、我が家でパーティを催すはずであった。
 計画を継げると、妻殿はお怒りになられた。

 「私が入院してるときに!」

 というわけだ。
 が、妻女殿が入院している時期だから企画したパーティであるのだ。
 まず、若者が

 「安堂さんの家でみんなで呑みたい」

 といった。パーティの提案である。ま、私も嫌いではない。
 が、一つ問題があった。我が妻女殿である。持病を抱える妻女殿は、我が家に他人が食事しに来ることを嫌う。体が疲れるし、気疲れもするし、とにかくからだが持たない、というのがその言い分である。

 まあ、言い分は分かった。少しがんばって知らない連中と鍋をつついた方が知り合いが増えて楽しいのではないか、とも思うが、まあ、ここは本人の主張を認めるしかない。

 であれば、である。若者の求める我が家でのパーティを開催するには、妻女殿の不在が前提条件となる。我が家における若い女性とのいちゃつきも妻殿の不在が前提となる。それと同じ事だ。

 しかし、我が妻女殿は家付き女である。娘がお産で苦しんだときなど、妻女殿が私を桐生に残して横浜に居着いたことはあるが、普段は全く桐生の家を離れようとしない。外出を誘っても、言を左右にして出かけない。よほどこのうちが気に入っているのである。まあ、病もあるのだろうが。

 以上の条件を綜合すると、若者のリクエストに応えるには、この機会しかない。それに、企画しているのは不倫ではないのである。倫理的な問題は生じまい?
 何しろ、死ぬか生きるかの入院ではない。単なる検査のための入院である。温泉地ではなく、たまたま病院に保養に行くのに似たものである。その間に、若者が我が家に集って何が悪い?

 というわけで、明日は我が家で大パーティが催されるはずだった。


 「安堂さん」

 昼間、明日のパーティの参加者、いや幹事役と顔を合わせた。

 「明日、台風が来るんですよね。それで、みんなと相談したんですけど、やっぱり延期した方がいいかなと」

 ふーん、台風ね。

 というわけで、明日の私の夕食は、ステーキにジャガイモと玉ねぎ(これ、どう調理しようかな?)で、ひとりビールを飲みながら食すことになると思われる。

 

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