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 2014年4月4日 前橋へ

 本日は、我が妻女殿の通院の日であった。
 今回は、事前に

 「自宅にいるのが辛かったら、入院してもいいから、医者と相談してこい」

 といってあった。

 妻女殿がここしばらく、体調の不良を訴え続けていたからである。
 妻女殿はただいま、腎臓の治療中である。持病の膠原病がどうやら腎臓に回ったようで、腎機能が正常時の8割程度に落ちた。悪化が進めば透析をする必要が出て来る。
 ために、2月はじめから前橋日赤に1ヶ月の予定で入院、治療を始めたのだが、半月程度で

 「あとは通院治療でいい」

 ということで帰宅した。大変な雪の中、前橋まで救出に向かった話は、すでに書いたので、まだお読みでない方はどうぞ。

 自宅に戻ったのはいいが、どうやら体調はすぐれないようである。強い薬を使うのだから、ある程度の副作用は避けられない。その副作用が足に出た。
 足がむくむのである。靴も履けないほどに、パンパンにむくむ。元々細い足ではないが、その元々ブッとい足が、1.3倍ぐらいに膨らんでいる。肌がはって艶やかになるのはいいのだが、形は決して良くない。それだけなら笑い話で済むが、いつにもまして歩行が難しくなり、家の中でも、どうかすれば伝い歩きをするほどであった。
 目で確認できるのは足だけだが、恐らく、そんな不具合は全身に起きているのであろう。起居動作が、いかにもしんどそうである。午後9時になるかならないうちに

 「もう起きてられない」

 と2階の自分の部屋に引っ込んだのも、2回や3回ではない。
 そのくせ、家事は何とか自分でしようとする。

 「入院してもいいから」

 とは、そのような姿を見かねて出た言葉であった。いや、妻女殿の鬱憤のはけ口になるのが堪らぬ、という事情もあったが……。
 まあ、炊事、洗濯、掃除を自分でやるのは面倒だが、背に腹は代えられぬ。

 今日の受診前、流石に不安そうな表情であった。
 が、診察室から出て来ると、表情が一変していた。

 「薬が効いてるんだって」

 つまり、腎臓は徐々にではあろうが、本来の機能を取り戻しつつある。だとすると、必要なのは副作用を最小限に抑える対策だ。

 「だから、利尿剤を出してくれた」

 体内に蓄積し、むくみをもたらす水分を尿として排出するためであろう。
 帰宅後、すぐに利尿剤を服用していたが、夕方までの段階ではまだ効果は見えない。ま、これも2、3日すれば何とかなるはずだ。

 体調不良の間は、恐らく不安も手伝って

 「啓樹や瑛汰が来たいっていっても、この体じゃ。おいで、なんて言えないわよね」

 とブツブツ言っていたが、今日、瑛汰から

 「ばばのりょうりおいしいよ。またいくよ。たのしみにしててね」

 「えいたたちいくからたのしみにしててね。えいたたちは早くボスの家に行きたいです」

 という手紙がきた。それを読んでニコニコしていたから、回復への自信がついたか。
 薬の量も減ったという。どうやら峠は越えたらしい。
 次の受診日は2週間後、18日である。

 その瑛汰の手紙に、横浜市の感想文コンクールで佳作をとった瑛汰の感想文のコピーが添えてあった。

 うん、これは良くかけている。読んだ本への素直な感想があり、自分の暮らしと比べる視点があり、俺の方がいい子だよ、という主張もある。その上、なんと、最後に自分の母親へのごますりまでまぶしてある。
 読んで、思わずニヤリと笑いたくなる文章。これだけの文章、大人でもかけるヤツは少ない。いや、身びいきかも知れないが。

 この感想文によると、瑛汰は

 「お手つだいやべんきょう、ならいごとをがんばります」

 という。ほんとか? 瑛汰。まあ、あまり無理するなよ。

 

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