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 2014年11月27日 年相応

 我が愛車、BMW320i touringが、またまた故障した。
 前回の故障は、確か1ヶ月ほど前。駐車場のコンクリートの床に、油の染みがあった。

 「これはいったい何だ?」

 と修理工場に運んだところ、

 「パッキンが劣化して、ほんの少しばかりオイルが漏れてますね」

 パッキン? ああ、ゴム部品だから、経年劣化するわな。もうそんなになったか。
 迷わず修理に出した。パッキン? たかがゴム部品。それほど金額の張る物でもなかろう。

 見通しが狂っていたことを知ったのは、修理ができてからである。
 パッキンはパッキンでも、エンジンオイルを受けるオイルパンの底にある金属製の蓋と本体の間にあって機密性を保つためのパッキンであった。このパッキン、蓋の周りにぐるりと入っており、しかも、本体との間はのり付けしたうえでネジで締め上げるという丁寧な仕様になっており、なんと

 パッキンだけは取り替えられない

 のである。つまり、オイルパンの蓋にあらかじめのり付けされているのだ。従って、パッキンを取り替えるとは、オイルパンの蓋をすっかり新しくすることであったのだ。
 5万円

 ま、これは誰のせいでもない。年月がもたらしたものである。渋々でも費用を支払うしかない。カードで支払いながら、私は念を押した。

 「他に経年劣化する部品はない?」

 経年劣化した部品は取り替えるしかない。だから、これからの支出に、心の用意だけはしておきたかったからだ。

 「うーん、あとはブレーキ程度だね」

 うん、これはすり減る。だが、まだブレキーがすり減っているという警告は出ていない。では、来年5月の車検の時に見てもらって、すり減っていれば交換すればいい。
 その時できた心構えは、そこまでであった。


 昨夜、私は珍しく車で飲み会に出かけた。相手を誘いにいく道筋、愛車は雨の中を快調に驀進した。

 「さて、何を食べようか。いずれにしても俺の車に乗って」

 そういって、昨夜の仲間3人を車に乗せた。エンジンをかける。

 ん?

 おかしい。車がおかしい。なんだか、エンジンがぶるぶる震えているような変な振動がする。ノッキングとも違う。初めて体験する不快感だ。

 「なんか、あんたたちが乗ったら、急に車が不機嫌になったよ」

 冗談を言いながら、目的地に車を向けた。やがて警告灯が点滅を始め、すぐに点きっぱなしになった。

 「おいおい、どうしたんだ? 機嫌を直せよ」

 目的地について、念のためマニュアルを開いた。警告灯は、何だか水道の蛇口のような形をしている。この警告灯は……。
 あった、あった。点滅は

 「高負荷によるエンジンの異常」

 俺、そんなに負荷はかけてないって。

 「走行を続けることはできますが、速度を落として慎重に運転してください。直ちにBMW正規ディーラーで車両の点検を受けてください」

 そんなこといわれたってもう夜だし、しかもこれから飲み会だぜ。できるわけないだろうが。
 ん、点滅せずに点きっぱなしになると

 エンジンに異常があり、排気ガスに悪影響が出る」

 おいおい、これで車を動かしていいのかね。

 「速やかにBMW正規ディーラーで点検を受けてください」

 といわれたって……。
 ホンの30分前までは快調だったのに、どうしちゃったの?

 それでも昨夜は、運転代行を呼んで自宅まで運転してもらい、今朝、行きつけの、正規ディーラーではない修理工場に、怖々運転していった。

 「ということで、エンジンの具合が悪いんだけど」

 エンジンとは、車の最も基幹となるところのひとつである。こいつが故障? いったい修理費はいくらかかるんだ? ン10万円? 100万円を越す? だったら、新車に買い換えた方が得か? でもなあ、俺の予定では、新車に買い換えるのは少なくとも4、5年後なんだって。いまは買い換えたくないんだって。

 しかし、修理費が巨額だったら……。
 でも、今買い換えるとなると、買うのはBMWのディーゼルエンジンに限定される。それはいいが、俺は今のモデルではなく、次のモデルを買おうと思っているのだ。だったら、つなぎをどうする? 買って、できるだけ下取り価格の下がらないヤツを選ぶ? となると、ミニ? それとも、安い中古車で一時をしのぐ?
 ああ、いずれにしても、いやな選択だなあ……。

 「安堂さん」

 工場のおじさんが声をかけてきた。

 「排ガスが汚れてるね。ガソリンが生のまま出てきてるわ。ということは、プラグかコイルだな。排ガスのセンサーは正常だから、プラグとコイルを取り替えれば大丈夫だと思うよ」

 プラグとコイル?

 「走行距離はどれだけになった?」

 うーんと、8万7000q弱だね。

 「これまでプラグを取り替えたことは?」

 ない。全くない。買ったときのまま。

 「じゃあ仕方ないわ。6万qを過ぎると、どうしても不具合が出るよね、国産車でも」

 ああ、そういうものなの。

 「いまはダメになったのは1気筒だけで、残りの3気筒は正常に点火してるんだけど、いずれ残りも故障するから、一緒に取り替えた方がいいね」

 はあ、御願いします。
 ところで、経年劣化する部品って、本当に他にない?

 「うーん、あとはブレーキ程度だと思うけど」

 先日も同じ返事を来たんだけどねえ……。

 いずれにしても、ホッとした。エンジン本体にガタが来ていたら、真面目に買い換えを見当しなければならないところだった。
 とりあえず、経年劣化する部品が寄る年波に勝てなくなっただけだから、その部品さえ新品にすれば車は新車同然に走るはずである。

 「だよね?」

 と念を押して、代車を借りて帰宅した。ブルーバード・シルフィ。かつてのサニーである。何か、すべてが安っぽく、運転するのが苦になる車。ま、ただで借りているのだから文句は言えないが。
 愛車は、明日夕方には戻ってくる手はずである。

 しかし、だ。車は経年劣化した部品を取り替えれば新車同然になるが、人間はガタが来た臓器を取り替える術がない。いや、最近は臓器移植などもあるが、移植をしても若返るわけではない。しかも、あれをやると死ぬまで免疫抑制剤を飲まねばならぬ。

 車は年相応を拒絶できる。拒絶せずに生き続けると、クラシックカーとしてもてはやされる。
 人間は……。何をやっても、どれほど努力をしても

 ジジイ

 ババア

 と呼ばれるようになるだけである。


 群馬1区、自民党が佐田を公認。憤懣やるかたない地元の自民党幹部は、佐田を呼び出して一連のスキャンダルについて説明を求めるのだそうだ。
 
 「あんたさあ、1回4万円で20歳の女を買ったの、なぜ?」

 「やっぱ、20歳の女ってよかった? 4万円の価値、ある?」

 そんなやりとりがあるのだろうか?
 どんなやりとりがあっても、地元の自民党に佐田の選挙をやる気はなく、佐田の選挙は劣勢だともいわれる。ぐっと有力になったのが、無所属で出る上野宏史、という見方もある。

 群馬5区、小渕が自民党公認で出馬へ。
 スキャンダルまみれ。それでも必ず当選する不思議
 当選したあと、一連の事件の解明が進む。陣営から逮捕者が出たら、彼女、自民党を辞めるのかな? それも議員辞職?
 そんな候補者が必ず当選する不思議

 世は不思議に満ちておる。



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