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 2015年2月11日 痛み

 「長引く痛みの原因は血管が9割」(奥野祐次著、ワニブックス|PLUS|新書)

 を読んだ。
 最近評判の悪い慶応大学医学部を出たお医者さんの本である。元はガンの専門医で、カテーテルを使った治療をやっていたという。その治療の中で、これまで誰も言わなかった

 痛みの原因

 を見つけたのだという。それが、著者が言う

 「モヤモヤ血管」

 だ。
 ま、そんなものがどうしてできるかは、関心のある方にこの本を読んでもらうとして、とにかく、この理論に基づいて約500人の患者のモヤモヤ血管を取り除く治療したところ、みんなが

 「痛みがなくなった」

 「痛みが治まった」


 と喜んだのだという。
 で、モヤモヤ血管ができるのは、膝、肩、腰、肘、首、とある。
 そうか、そうか。私の腰、肩、首筋、背筋にもモヤモヤ血管ができておったのか。

 で、先生の治療を受けに江戸川病院を訪れると、動脈からカテーテルを入れて、モヤモヤ血管のあるところに血管を塞ぐものを送り込む。数時間で消える物質らしいが、モヤモヤ血管は人に多大な痛みを感じさせる割には脆弱で、数時間血液の流れを遮ると消え去るのだという。

 カテーテル治療か。それは大変だな、痛そうだな、気分が悪くなりそうだな、と躊躇する私のような患者のために、先生は

 「自分でできるモヤモヤ血管の消し方」

 を公開されている。

 ・モヤモヤ血管ができやすくなる姿勢を避ける。
   
要は、立っても座っても姿勢を正せ、ということである。

 ・有酸素運動をしろ。
   毎日15分、散歩やジョギングをしよう。

 ・高カロリー食を避ける。
   高カロリー食はモヤモヤ血管を増やすのだそうだ。資質とデンプンをできるだけ減らすこと。

 ・タバコは適当に。
   タバコはよくないのだが、長年吸っているのなら、むしろ禁煙のストレスが恐いとか。

 まあ、ここまではできそうでなかなかできないことのオンパレードで、別にモヤモヤ血管が痛みの原因であってもなくても、「健康のために」やりましょうと、常々いわれていることである。それは十分知りながら、でも実践がなかなかできない私は、

 「あれまあ、ここまで読み進んだのは無駄だったか? 時間を使ってカテーテル治療を受けにいかねばならないのか?」

 と本を放り投げたくなった。
 が、だ。短気は損気。ここまできたら、最後までいくしかない。

 ・理に適ったストレッチをしろ。
   
 本を放り出しそうになっていた私は、再び本をしっかりと持ち直した。
 先生によると、筋肉が骨にくっついている部分である腱を伸ばすと、血管を新しく作らせないようにする物質が豊富に出るというのである。つまり、腱を伸ばせば血管が減る。脆弱なモヤモヤ血管は死滅する。モヤモヤ血管がなくなれば痛みもなくなる。
 おお、これは夢のような話ではないか!

 よし、肩の痛みは、とにかく徹底して腱を伸ばしてみよう。
 と決意した私であったが、すぐに新たな問題に突き当たった。

 「でも、腰はどうしたらいい?」

 ご心配目去るな。日本の国民病ともいわれる腰痛にもきちんと目配りされている。とにかく、ストレッチとは、痛みが出るために普段は避けている方向に体を曲げることだというのだ。この原則の下、

 ・ウィリアムス体操
 ・ストレッチング体操
 ・マッケンジー体操


 が推奨されている。
 ウィリアムス体操とは、仰向けに寝て、そのままでは床に着かない腰のくぼみを床に押しつける運動である。こうすると骨盤が垂直方向に動くはずだ。
 ストレッチング体操は、膝を抱えて腰の筋肉を曲げる運動。要するに体を丸めて腰の後ろを伸ばすのである。
 マッケンジー体操は多くの腰痛持ちには説明不要だろう。うつぶせになって腰を逆ぞりする。ひとつの姿勢を10秒保ち、5回から10回繰り返せとある。

 簡単である。金もかからない。

 さらに、先生は先に進む。

 ・用手圧迫

 も効果があるというのだ。言葉は難しいが、自分の手で、押すと痛むところをあえてギュッと押すのである。それも10秒間。押すと痛むところというのはモヤモヤ血管ができているところで、こうするとモヤモヤ血管への血の流れが遮断され、脆弱なモヤモヤ血管は減っていくのだという。

 ただし、マッサージはしてはいけない。つまり、もんではいけない。もんでも効果がないばかりか、痛みが倍加する場合さえある。あくまでギューッと押す。10秒ほど押す。相撲と同じで、とにかく押しに徹する。それが医学が導き出した、痛みとの戦い方であるのだそうだ。
 肩や肘なら押せるだろう。だが背中や腰は?

 ご安心召され。硬式テニスのボールを床に置き、その上に押せば痛む部分の乗せて10秒。これでモヤモヤ血管への充分な攻撃になる、と先生はおっしゃる。


 私は、読み終えた昼過ぎから早速実践し始めた。硬式テニスのボールは手元にないから、まず肩である。左手を後ろに回し、右手の手首を持って下に引っ張る。引っ張りながら首を思い切り左に曲げる。
 こうすると、右肩付近の腱が引っ張られているのが実感できる。そのまま

 1、2,3……

 と、適当に10秒数える。

 「3度ぐらい繰り返した方が効果があるかな」

 と、合計30秒。心持ち肩が楽になったような気が、する。
 明日はテニスボールを買い求め、腰と肩胛骨付近を攻めてみよう。

 さて、私と同じように

 「だまされてもいい」

 とお考えになる方は、まず私の書いたように、もし不安ならこの本を買い求めて書いてある通りに、実践されたい。
 私に関しての効果は、そのうちご報告できると思う。
 ああ、痛みが取れたらいいのになあ……。


 今日は久しぶりに愛車を綺麗にしてやった。間もなく丸9年。なのに、洗ってやれば新車と見間違うほどの色つやが戻ってくる。愛おしいヤツである。
 明日からしばらくは、この上なく美しい(あちこちの傷を無視すれば)愛車でドライブできる。



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