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 2015年3月15日 断薬
 
 腰痛でかかりつけの整形外科医はいう。

 「本当はロキソニンはやめたいんですよね。これ、胃を荒らします。だから、神経遮断薬のトラムセットだけにできるといいんですけどね」

 患者である私からすれば、できることならすべての薬をやめたい。それでなくても、毎月6000円〜7000円を腰の薬に使っている。その上、そのなかにはいっているロキソニンで胃をやられたら、泣きっ面に蜂である。トラムセットにしたって、あらゆる薬は反面で毒薬なのだから、呑まずにすめば呑まないにこしたことはない。
 だが、である。腰痛で薬を飲み始めて、それをやめることはできるのか?

 ほぼ月1回通う整形外科で、治療は何もない
 リハビリと称して、電気で腰や肩の筋肉に刺激を与える。

 「効いてるな〜」

 という実感があれば、時間を盗んででもリハビリに通うのだが、さて、あれで腰や肩の痛みに効果があるのかどうか。
 だから、処方箋を書いてもらい、薬を出してもらうために行くとき、ついでにリハビリをやるだけだ。医療費体系の不思議で、診察を受けて処方箋を書いてもらうだけより、診察—リハビリのセットの方が安くなる。だから、面倒だがリハビリも受けている、といった方がより現実を表している。
 ま、腰や肩の筋肉がぶるぶる震える中、私は読書に没頭するのだから、時間の無駄ではないが。

 で、肝心の診察だが、治療と覚しきものをしてもらった覚えがない。

 「どうですか」

 と聞かれ、

 「変わりないですね」

 と答えると、前回と同じ処方箋が出る。つまり、腰痛の治療行為とは、積極的に腰痛を治療するのではなく、とりあえず薬で痛みを抑え、経過を見ながら痛みが強まるようであれば薬を増やし、そうでなければ前回と同じ量の薬を出す、というだけである。

 考えてみて欲しい。痛みを取り去る積極的な治療行為がゼロなのに、痛みが減るか? 薬が減るか?
 
 無論、生きものには自己治癒力がある。薬とは、当面する症状を抑え、自己治癒力が働くのを待つためのものだともいえる。それが現代医療である。

 「であれば」

 だ。薬は自力で減らすしかない。

 様々な本を読みながら、

 「これは」

 という腰痛治療法を試みてきたことは、その都度触れてきた。
 現在継続中なのは、2つである。

 ・軟骨の再生に効果があると書いてあったコラーゲンの服用

 ・マッケンジー体操+用手圧迫

 である。

 コラーゲン法は始めて半年近くなると思う。が、

 「やったぜ!」

 という実感はいまだにない。ひょっとしたら、服用しているコラーゲンの質が悪いのかも知れない。しかし、何処が販売しているコラーゲンの質がよいか、ということについて、私には知る手段がない。売ってる業者が

 「これこれだからいいですよ」

 と勝手に書いていることをあてにするしかない。頼りない話だが、それが現実である。
 加えて、コラーゲン療法という治療法が、そもそもインチキである恐れもないわけではない。
 だから、そろそろ服用を中止するか、あるいはコラーゲンを変えようかと考え始めたところだ。

 という状況の中で、マッケンジー体操と用手圧迫を始めて、そろそろ1ヶ月だろうか。最初は、なかなか海老ぞれなかった私の腰も、最近は楽々と45°以上海老ぞるようになった。そして、実はまだ半信半疑なのだが、腰が楽になったような気がしている。
 1時間以上立ち続けたりすると腰が張ってくるのは変わらないが、少なくとも日常生活をしているかぎりは、それほど腰を気にしなくてすむようになった。

 「であれば」

 と思い立ったのは昨日のことである。

 「医者が、できればやめたいといっているロキソニンを減らそうか」

 で、昨夕から始めた。

 最近の薬の飲み方は、

 朝・夕:トラムセット1錠、ロキソニン1錠、筋弛緩剤1錠、胃薬1錠
 昼:トラムセット2錠、筋弛緩剤1錠
 就寝前:トラムセット2錠


 であった。ここから、ロキソニンを抜くのが当面の目標である。
 が、だ。これだけの薬で症状は、とりあえず安定している。ここから、急にロキソニンを全廃して大丈夫か?

 そこで、ロキソニンを半分にすることにした。
 起床直後の朝は、腰が突っ張っていることが多い。腰が突っ張るとは、痛みにつながることでもある。それに比べて、1日体を動かしたあとの夕方は、腰周辺の筋肉も柔らかくなっている。加えて、夕方は湯船にゆっくり体を沈めて腰を温めることもできる。
 朝と夕をこうして比較する。比較した結果、まず夕方のロキソニンをなくすことにした。

 なーに、痛むようになれば、元に戻せばすむ。気楽な実験である。悲壮な決意で一歩を踏み出すのではない。いつ元に戻ってもよい気楽な試みである。

 昨夕に続いて、本日夕もロキソニンを抜いた。気になるような変化は出ていない。しばらく継続して問題がなければ、朝のロキソニンもなくす。

 ああ、そうなればロキソニンが余っちゃうな。そういえばロキソニン、去年から処方箋がなくても手に入るようになったんだよな。結構高いけど。
 よし、本格的にロキソニンを服用しなくてもすむようになったら、手元のロキソニンを必要な方に薬局より安くお譲りしようか。なにしろ、私は保険を使って3割負担でロキソニンを手に入れているのである。正常価格で売れば原価率は3割。薬九層倍とまではいかないが、結構いい商売になるよな。

 儲かったら?

 「もちろん、あの娘を誘って『さいとう』で寿司さ」

 といえる「あの娘」が思いつかないのが悲しい私である。



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