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 2016年2月22日 トランプ

 NHKを、

 日本(N)白痴化(H)協会(K)

 と最初に呼んだのは誰なのだろう? 私が知ったのは、左翼反動派の巨魁、元朝日新聞記者として知られる本多勝一の

 「NHK受信料拒否の論理」

 という本だった。
 NHKとは日本の保守反動を支えるメディアであり、このような放送局に受信料を払う必要などない。もし取りに来たら、この本を差し出して、

 「これ、読んじゃいましたから」

 とこの本を差し出せば、相手は驚いて帰るから実行しなさい、という実践のバイブルでもあった。読んだのはまだ大学生の頃である。

 「そうか、受信料って払わなくてもいいんだ」

 と、一度も受信料を払ったことなどなかった学生の私はすっかり感化され、以来、払っていない。
 21世紀に入ったころ、何らかのスキャンダルをきっかけに受信料拒否が流行り、収入が激減したNHKの放送内容がいかにも貧乏たらしくなった。

 「ああ、これは私と同じように、受信料を払わない人が沢山いるんだ」

 と見抜いた私は、

 「これは見るに堪えぬ。本多さんはああいったが、中には見るべき番組もある」

 と考え直して、そろそろ受信料を払ってやらないとNHKは大変なことになる、と財布の口を開け、知りあいのNHK職員に

 「俺、そろそろ払うから集金に来て」

 と酒の席でいったが、誰も来ない。
 という次第で、いまだに受信料なるものを払っていない私である。


 が、だ。このところのNHKの素っ頓狂ぶりを見ると、やはり払わないのが正解ではないかとも思えてくる。

 ねえ、NHKの方々よ。何故に、アメリカの大統領選挙の、しかも民主党、共和党の予備選挙の、さらに付け加えるならば、州ごとの動きが、午後7時のニュースのトップにならなければならないのだ? あなた方は日本の国営放送ではなかったのか? 最近はそれに加えて、アメリカの国営放送になって業務拡大を図ろうというのか? ふむ、日本国民に加えて、アメリカ国民からも視聴料を払ってもらえるようになれば収益は拡大して、職員の給与は大幅アップで、役員の給与は天井知らずになるってか?

 そうなのだ。NHKのニュースを見ていると、不思議な気分になるのだ。

 「ここ、確か日本だと思っていたが、違ったのか?」

 お若い方々はひょっとしたらご存じないかも知れないが、かつてこの国で

 「日本は独立国か?」

 という議論が華々しかった時代がある。
 政府はアメリカさんのご機嫌伺いに汲々とし、ホワイトハウスの了解が得られないと縦のものを横にすることすらできない。

 「日本って、ハワイに次ぐアメリカ52番目の州ではないのか?」

 だから自民党の主流派は、一方でアメリカのご機嫌取りをしながらも、他方では憲法改正に挑んできた。彼らにとって、いまの憲法はアメリカから一方的に押しつけられてものである。すべての法の根幹となる法を外国から押しつけられた国は独立国家といえるのか?
 自民党保守派にとって、憲法改正はアメリカからの独立と同じなのである。

 いや、その自民党に激しくくってかかった左翼にしたって、根幹のことろでは同じ心情を持ち合わせているのである。

 反米愛国(反スタ、もあったなあ)

 を掲げる左翼セクトは多かった。それは、いまの日本を米国の植民地とまではいわないが、限りなく52番目の州に近いとみなし、その現状を変えて独立国家日本をつくろうというスローガンであった。

 そうなのである。この2016年にNHKのニュースを見ていると、あの頃を思い出してしまうのだ。

 NHK、ひょっとしたらCIAから多額の金をもらい、日本人をアメリカ人にすべく、洗脳の試みを積み重ねているのではないか?


 にしてもだ。トランプがまた勝ったよ。共和党の大統領候補に本当になるのか? ひょっとして、大統領にまで上り詰めてしまうのか?

 まあ、それでもいいんじゃない? というのがいまの私の考えだ。

 ホント、アメリカっていい加減な国である。ちょい役の俳優でしかなかったレーガンが大統領になっちゃうし、あのブッシュ・ジュニアだって大統領を8年もやっちゃった。それでブッシュ一族のいい加減さがやっと大衆の理解を得たのだろう。おかげで、共和党の本名といわれたジュニアの弟のブッシュはまったく人気がなかった。可愛そうに。
 ま、それはそれとして、映画監督オリバー・ストーンが書いた

 オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史

 をお読みいただければ、この2人がとんでもなく劣化した知性しか持ち合わせていなかったかに驚かれるはずである。「未曾有」が読めなかったかつての日本国首相など、この2人に比べれば知性派と呼んでもおかしくないのだ。

 つまり、アメリカの大統領なんて、実は誰にでもできる。そして、誰がやってもたいした違いは出てこない。

 だって、これだけ複雑化した世の中である。ひとりの力でできることなんてたかが知れている。トランプが

 「メキシコとの国境に壁をつくる」

 といくら叫ぼうと、できないものはできない。

 加えて、大統領の人格識見がどうあれ、政策をつくるのは官僚たちである。トランプがお友達で政権を運営しようとしても、政権運営能力に疑いのある閣僚を議会が認めるはずはない。大統領トランプは好むとこのまざるとに関わらず、そこそこのエリート軍団を閣僚として使うしかない。だから、出て来る政策も大同小異にならざるを得ないのである。
 ではないか?

 いずれにしても、アメリカは他国である。世界帝国である以上、その最高権力者に誰がなるかは、多かれ少なかれ日本にも響いてくるとは思う。
 だが、最も影響を受けるのはアメリカ国民である。日本への影響は、多かれ少なかれ、でしかない。
 しかも、我々日本人には、アメリカの大統領選挙への影響力は皆無である。なにしろ、投票すらできないのだ。
 それなのに、なぜトップニュースで大統領選挙の予備選挙を知らされなければならないのか?

 NHK=CIAの手先どもに鉄槌を!

 晩酌しながらテレビを見つつ、そんなスローガンを唱えて拳を振り上げたくなる私であった。


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