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 2016年9月18日 助走

 さて、私の無謀な事業計画の現状をご報告しよう。

 何故無謀と表現するかというのは、ご説明するまでもあるまい。

 1つには、自らの手で金儲けをした経験がまずない私が始めるからである。
 お金とは、労働力の対価。いわれてたとおりに働くと、給料日に一定の金額が私の口座に振り込まれる。私にとってのお金とは、そのようなものでしかなかった。事業とは、自らの手で作り脱したものやサービスを誰かにお買い上げ頂くことである。未知の世界なのだ。

 さらに需要なことだが、開業は目前に迫るものの、収入構造がちっとも見えてこないことである。私は何をして、誰からどのような形でお金を頂くのか? それが不確かなまま支出だけは確実にある。やれタクシー代、やれパソコン用品、やれガソリン代……。

 「そうだよね。事業をやるんだから飲み代も交際費で落とせるんだよね」

 と、この道に私を誘い込んだO氏に問うてみた。彼は社長さんでもある。

 「そうさ。落とせるよ。でも、交際費として落とすには利益がなくちゃいけない。うちなんか利益が出ないもんだから、交際費なんてまったく使えないんさ」

 なるほど、事業とはそのようなものであるか。


 だから、無謀ではある。が、無謀であっても走り始めてしまったのである。準備のまねごとぐらいはしなくてはならない。

 私がやることの基本は決まった。
 桐生市の情報を、ネットで勝手に発信する。ちょいと表現は古いが、北海道知事選で生まれ、やがて全国的な流行になった

 勝手連

 みたいなものである。
 誰に頼まれたわけでもないのに、1人で桐生の応援団を買って出る。私の目を通した桐生を、まさか新聞を発行することもテレビ局を作ることもできないから、手軽なWebで、文章と写真、ひょっとしたら動画も使って発信する。
 いって見れば、私を惹きつける桐生のあれこれを勝手にピックアップ、全世界に同好の士を増やそうという試みだ。トンチンカン? うん、トンチンカンかもしれない。

 この地で7年半暮らし、ずっと感じていたことの集大成でもある。とにかく、ここの人は情報発信が上手くない。奥ゆかしいのかも知れないが、いいものはあるのにそれをちゃんと伝える工夫が少ないから、知る人ぞ知るに終わる。私に何かお手伝いができるとすれば、まずここだろう。と思って始める。

 桐生でできている素敵なもの、それを作っている会社、桐生で生きている人を、最初に取り上げようと思う。それが桐生の魅力を伝える最大の武器だと思うからだ。ただ、取り上げても、料金は頂かない。

 「金をくれるんなら書いてあげる」

 というサイトでは、やがて読者に見抜かれ、見放される。だから、このサイトを運営する私は、その限りでは無収入である。そのかわり、書くことはすべて私の主観に従わせていただく。どうでもいい商品や企業は100万円積まれても取り上げず、でも

 1億円くれるの? だったら書いてあげてもいけど」

 などといいながら、どうせそんな会社が現れるはずもないから、この「らかす」の筆者の好き嫌い、美意識、良識(あれば)、学識(同)は最後まで貫かれるはずである。

 食べ物も、自分で食べてうまいと思ったものしか取り上げない。ネットでもて囃されるソースカツ丼もひもかわも絶対に出てこない。

 「ソースカツ丼? なんでとんかつをご飯の上に置く? あれは千切りキャベツといっしょに皿に盛るものだろうが」

 「うどんってね、あれ、丸くて噛んだ時独特の歯ごたえがあるから美味いんだろ。それを平べったくする? 名古屋のきしめんって、口に入れると上あごにくっついて食いにくいんだよね。あれほど薄くない? じゃあすいとんと変わらないじゃない。あんたら、戦後の代用食をいまだに食いたいのか?」


 という悪口雑言をはき続ける私なのである。
 だから、桐生にはいいところもつまらぬところもあることを前提にした桐生応援勝手連サイトである。沢山の方に訪れていただき、同好の士となって桐生の活性化を助けていただければ、と願う。


 昨日、そのWebサイトの設計を御願いする方に我が家までおいで頂いた。トップページを含めて、サイトの構成をどうするか。どのようなタグをつくり、どういう風に読んでもらうか。読む側からすると、原稿の長さはどの程度が一番読みやすいのか。「らかす」のような筆使いで沢山の方に読んでいただけるか。「らかす」のままでは嫌悪感を持たれる方がいらっしゃるのではないか。

 様々な話をした。
 当初、どうしても理解していただけなかったのが、無収入を前提としたサイトを新に作る、という私の計画だった。何しろ、サイトをつくり、維持していくには、私の労力だけでは足りない。当初の設計・制作費も維持管理費もかかるのである。だから、普通はその金を取り戻すべく、さらには利益を上げてベンツオーナーになるべく、読者に課金をするとか、取り上げる企業から金をもらうとか、通販サイトにして稼ぐとか、そのような事を考えるらしい。

 「いや、そのような構成にすれば、読者に見抜かれます。こいつ、桐生の応援をするなんて大言壮語しながら、詰まるところ桐生を利用して金儲けしようとしているに過ぎない。だとすれば、取り上げている商品、企業は信用できない、ということになってしまい、勝手連の活動が盛り上がらなくなる」

 それでもいまいち理解不足のようだったので、皿に継ぎ足した。

 「だったら、こう考えてください。私は独立時営業者になるらしい。このサイトに費やす金は、私の事業の広告宣伝費、であるのです。こんなサイトを作っているヤツと何かをやってみたいと思って下さる方が出て来ればいいのです」

 このサイトは、できれば年内に開設したい。サイトは私の実名で運営し、「らかす」で書きためたすべての原稿は、新しいサイトから読めるようにする。この「日誌」は、新しいサイトで書き継ぐ。新しいサイトが出来た後はDreamweaverは使わずにフリーソフトのWordPressに乗り換え、Dreamweaverの桎梏(パソコンのOSが変わると動かなくなり、新たな投資が必要になる。それに、そもそもバグが多すぎる)を脱する。

 てなことが、昨日の確認事項であった。

 さて、どのようなサイトが出来上がるのか。

 乞う、ご期待!

 と、私は助走に入った。こんなことをいっていられるのが今だけにならなければいいが、と心配しながら走り始めた私である。



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