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 2016年10月4日 始動

 暦もはや10月になった。
 42年勤めた会社を8月末でお払い箱になって1ヶ月。引っ越しに始まるバタバタで、42年分のアカと疲れ(「たいして仕事もしてないくせに、疲れ? 嘘でしょ!」という声が飛んできそうな気もするが、ここは定型句としてお読みいただきたい)を落とす暇もなかったが、桐生に留まって起業すると公言した私である。であれば、そろそろ始動せずばなるまい。私は生来の働き者なのである。

 と心機一転。昨日から新しい仕事の準備を本格化した。いい加減に見えて私、これでも律儀者である。というか生まれついての貧乏性で、何かしていないと何となく落ち着かない。身体を動かして、

 「俺、やってる!」

 という自己満足感がなければ生きていけないのだ。

 新しく起こす事業の核は、素晴らしい会社を中心に桐生を広く紹介するホームページを立ち上げることだ。であれば、そこに載せるコンテンツを準備する必要がある。
 ということで、今朝は松井ニット技研にお邪魔してきた。

 折から、松井ニットにはイギリスからの研修生が訪問中であった。テキスタイルを勉強する女子大生2人で、提携関係にある日本の大学の学生、先生と一緒に織物の都桐生の技術を学ぼうとやってきたのである。2人は松井ニットの色彩に惹かれ、ここで生地を織り上げたニットでプリーツの入ったランプシェードを作るのだという。編み上がった生地にプリーツを着けるのも桐生市内の専門家だそうだ。
 おお、松井ニット風のデザインでランプシェードね。いいかも!

 研究生たちが工場に移るのを待って社長、専務にお話を伺った。
 松井ニットのデザインの秀逸さは多くの人が認めるであろう。認めすぎた私はすでに4本、春秋物を含めれば6本もの松井ニットマフラーを所有する。季節と気温によって使い分ける。

 なぜ松井ニットのマフラーはこれほど私を惹きつけるのか? それを解明して、読者の方々にお届けしようというのが訪問の目的である。もう70歳を過ぎたご高齢のお二人が、なぜあれほど艶やかな色彩感覚に溢れたデザインを生み出すことができるのか。

 お話はこれまでに何度も伺っている。だが、私にはまだ多くの疑問が残る。それを解明したい。

 「あなたにとって美しさとはどんなものですか?」

 「子供の時から絵が好きだった?」

 「どんなやりかたでデザインを決める?」


 10時過ぎに始めたインタビューは、お昼になっても終わらない。まだまだ聞かねばならぬ事がたくさんある。
 が、昼時である。腹の虫が鳴く。

 「また来ます」

 今日はそうお断りして辞去した。週内にもういちどお話を伺う予定でいる。
 さて、インタビューがどんなコンテンツになるか。いましばらくお待ちいただきたい。

 昨日はO氏を訪ねた。彼が仕切っているお祭りの新聞を私に作らせようというのが彼の意図である。月末までには原稿をすべて仕上げなければならない。

 「で、どんな新聞にしたいのよ。1面トップはどんな記事で行く?」

 聞きたださねばならないことは多い。とりあず、1面トップ記事だけは決め、話を聞いてきた。明日は原稿にしてみようと思う。
 彼の計画によると、新聞はA4版で4ページ。写真を大量に使うとしても、まだまだ記事は足りない。しばらく時間をとられそうである。

 という具合に仕事は少しずつ動き出した。まだ収入はない。やってりゃ何とかなるんじゃない? の気楽さが私の取り柄か?


 Amazonで鞄を買った。肩から斜めがけするボディバッグである。
 中に入れるのはノート、筆記具、iPhone、タバコ、カードケース、名刺入れ。外に出る時、この鞄さえ抱えていればすべて用が済む。そんな鞄を探した。
 条件に一番適合しそうだったのがVISCONTIという、イギリス製の鞄だった。製造はインドで、なめしてあるような革製である。価格は約2万円。
 慎重に選んだつもりだったが、1つだけ計算外があった。この鞄、下げ手がない。肩掛け専用である。ということは、部屋を出て車までは肩にかけ、運転席に落ち着いて肩から外して助手席に置く。降りる時は再び肩からかけねばならない。面倒臭い。下げ手があれば、短距離の移動は手で提げて、少し遠い距離なら肩にかけて、と使い分けができてありがたいのだが。
 しかし、Amazonにそんな鞄はなかったもんなあ。

 今日の関東地方は真夏の陽気という予報にもかかわらず、桐生はたいしたことはなかった。そして、明日からはグッと涼しくなるという。
 そろそろ冬に備えねばならない時期だ。8月まで住んでいた家は床暖房だったから実に快適だったが、移り住んだここにはそんな高級な装置はない。各部屋にエアコンがあるだけである。

 エアコンだけで足りるか? と問うと、多くの人が

 「足りない」

 と答える。
 では何を使う?
 O氏のご推薦は、灯油のファンヒーターである。
 はあ、いまさら灯油ファンヒーターね。あれ、灯油を入れるのが面倒で、横浜ではガスのFFファンヒーターを使っていたのだが。あ、7年半前に改装した時に電気の床暖房にしたんだった。
 それをいまさら、ねえ。

 かといって、オイルヒーターなんて使おうものなら電気代がいくらかかることか。ガスストーブはガスの配管が必要だし、と思案は千々に乱れる。乱れても、並べてみるとほかに適当なものが見あたらない。うーん、どうしよう?



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