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 2017年2月2日 dBpoweramp

 って知ってます? まあ、知ってる人はそんなに多くないよなあ。これ、CDのリッピングソフト。つまり、CDに入っている音のデータを、ネットワークオーディオで聴けるようなデータに変換して吸い出してくれるソフトである。
 いまやiPodiPhoneで音楽を楽しむ人が増えているが、そうするにはCDの音のデータを、iTunesを使ってiPodiPhoneで聴けるファイルに変換しなければならない。iTunesでリッピングするわけだ。だから、その仲間であると考えて頂ければ理解しやすいと思う。

 だがこれ、単なるリッピングソフトではない。リッピングしながら、アップコンバートもやってくれる優れものなのである。桐生の友人、I君から聞いて知った。

 アップコンバートとは、,単純に言えばデータを増やしてくれるということである。アップコンバートすればデータのきめが細かくなるから、例えてみれば、一昔前のテレビ画像と、いまのハイビジョンテレビの画像の違いが生まれる。まあ、元々なかったデータを付け加えてより細かくするのだから、アップコンバートすれば疑似ハイビジョンになるというところか。それでも元の画像よりきれいになるはずである。

 で、CDは16bit、44.1KHz(キロヘルツ、と読むのだと思う)でデータを記録している。音の波を1秒あたり44100に区切り、それぞれを16bit、つまり2の16乗だから6万5336段階の大きさとして記録する。棒グラフに例えれば、1秒の間に44100の棒があり、それぞれの棒の高さは6万5336段階の長さで表されていることになる。

 アップサンプリングをすればどうなるか。
 16bitを24bitにすれば、それぞれの棒は1672万6016段階の長さで記録されることになる。また、44.1KHzを2倍の88.2KHzにすれば棒の数は2倍に増え、1秒間に88200本の棒があることになる。

 音の波は、それぞれの棒の一番上を繋いだカーブである。棒の数が2倍になり、それぞれの棒の高さが256倍も繊細に記録されるのだから、このカーブはより精緻になる。CDの規格では、そばに寄ればどうしてもカクカクが見えてしまうが、これほど細かくなれば虫眼鏡を使わねばカクカクに気がつかなくなる。だから音が良くなる、という理屈だ。

 ま、このあたりの計算には余り自信がない。計算間違いがあったらご寛恕を願う。ただ、何となくアップサンプリングの効果を想像していただければありがたい。

 だが、理屈ではそうだが、果たして効果があるのかどうか。
 まず、我々の耳の検知能力の問題がある。私の耳には、ひょっとしたらカクカクしているCDの音の波でも充分に美しい音に聞こえる。この波の形をよりスムーズにしても、私たちの耳がその違いを聞き分けることができるのか。特に、私のような年齢になれば、耳の能力もそれなりに高齢化する。人は2万Hzの音まで聞こえると言われるが、それは全身が若さに溢れている最盛時で、

 「さて、1万2000Hzまで聞こえているかねえ」

 というのが、我が年代の現状である。

 加えて、アップサンプリングとは、もとのCDには存在しなかったデータを創り出すことである。もとももとは16bit、44.1KHzでしかなかったのだから、それを24bit、88.2KHzにするということは、棒グラフの一つ一つの棒を2つにわけ、それぞれの棒の長さの違いを256倍も細かくすることだ。1つの棒を2つに分けても、どちらの棒も同じ長さだったら何も変わらない。だから少し長さを変えて256倍の細かさにするのだろうが、どの程度の長さにするかは前後の高さを見ながら、計算で割り出すしかない。
 ハイレゾといわれる音源は、元の音源を最初から24bit・88.2KHz、24bit・96KHzなどの精度でデジタルデータにしたものだ。だから元の音をそのままデジタル化したものである。だが、アップコンバートした音源は、

 「多分、この棒はもとはこの程度の長さだったに違いない」

 ということになる。つまり人工的に創り出した疑似ハイレゾでしかない。

 と素人でしかない私は考える。それでもアップサンプリングするか?
 うん、しちゃうんだなあ、これが。だって

 「やっぱり、音がなめらかで豊かになりますよ。人工的でも、倍音成分が増えるんじゃないですかねえ」

 なんていう友人が沢山いるんだもんなあ。
 というわけでdBpowerampを買った。無料版もあるが、これには金を出した。5800円

 今朝から、CDのリッピングに使い始めた。CDを24bit、96KHzでリッピングする。何でも、44.1KHzの2倍の88.2KHzにアップコンバートした方が音がいいとの話もあるが、私が買ったMac用にはその機能がない。次に出るバージョンではできるようになると言うが、それまではこの数値でやるしかない。
 操作は快適である。これまで使っていたXLDに比べても、遥かに素早くリッピングが終わる。
 
 嬉しいのは、すでに16bit、44.1KHzでリッピング済みの音源もアップコンバートできることである。「Music Converter」という機能を使う。

 最初は使い方がよくわからなかったが、販売元に電話をしたら親切に教えてくれた。既存の音源は、CDでいえば約2400枚。これをすべてアップコンバートするのは一大作業だが、まあ、半年もかければ何とかなるだろう。

 困るのは、音楽ファイルの容量が増えることである。これまでの容量の3倍強。すでに800ギガ程度になっているから、これをすべてアップコンバートすれば2.4テラという膨大な量になる。私のNASの容量は3テラで、ハードディスクが正常に作動するのは容量の6割程度までといわれているから、いずれはハードディスクをもっと容量の大きなものに買い換えるか、新たに1台購入することになるかも知れない。

 というわけで、我が家の音楽環境はまた変換期を迎えた。変わらないのはクリスキットのみである。


 昨日は、仕事のようなもので群馬県庁に行ってきた。1回のエレベーターホールでエレベーターが来るのを待ちながら、ふと気になることがあった。
 壁に使ってある石が豪華なのである。大理石に御影石。

 バブル時代に建ったビルによく見られる壁材である。価格は知らないが、かなり高そうに見える。
 民間企業が、我が社の成功ぶりを来客に自慢するために金のかかる壁材をわざわざ使うのなら、下品だと思いながらも理解できないことはない。豪華さを売りにする高級ホテルでも、その選択はありだろう。
 が、ここは県庁である。県庁が何故に金持ちぶりを誇らなければならないのか。原資は税金だろ? だったら、もう少し質素にし、見た目より頑丈で長持を打ち出して倹約に力を入れていることを誇った方がいいのではないか?

 築地市場の移転先となっている豊洲市場の建築費は、単位面積あたりで見て最高級のホテルより高額だという。群馬を見ても東京を眺めても、自分が稼いだわけでもない金を使う権限を持った地方官僚どもには節度というものがないらしい。いや、その予算を議会に提案した知事、それを通した都議、県議も同罪である。

 こういう穀潰しどもは一刻も早く粛正したいと思うが、その手段が見あたらないのが悔しい私である。

 ああ、今日は固い話ばかりになったなあ。俺、ユーモアを醸し出すゆとりをなくしかけているのかな?

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