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 2017年3月3日 疑惑

 1つの疑惑が、私の中で膨らみつつある。

 「森友学園って、どっかのスパイじゃないか?」

 というのが疑惑の中身である。スパイ小説の読み過ぎかも知れないが、そうとでも考えないと、どうにも理解しにくい事件であるからだ。

 事件の概要は、新聞でもテレビでも引っ張りだこで報じられているから、皆様、すでに御存知であろう。大阪市に本部がある森友学園が小学校を開こうと国有地を買った。それはいいのだが、評価額9.5億円の土地が1.3億円で売り渡されていたことから問題となった事件である。何でも、この土地には廃材やゴミが埋まっており、その撤去費用を8億円と算定。森友学園が撤去することにして、その費用を差し引いて売ったという。ところが、撤去工事が行われた形跡はなく、

 「おかしいんじゃないの?」

 と問題になった。

 まあ、単純に考えれば汚職事件であろう。1業者が国がらみで法外な利益を受けるには裏金を使うしかない。森友学園が役人に賄賂をわたし、見返りにこんな条件を引き出した。金額から見て、それだけなら地方ニュースでしかない。政治家が絡んでいる公算があり、あわせて最近汚職事件が少ないから、物珍しさも手伝って全国ニュースになったかも知れないが、それでもたいした扱いはされなかっただろう。

 それが一大事件に膨れあがったのは、国家神道を理念とする特異な教育方針、寄付金を集めるのに、

 安倍晋三記念小学校

 という名称が使われ、首相夫人である安倍昭恵が名誉校長に着いていたためである。安倍といえば、右寄り路線で突っ走りながら高い支持率を得続け、いまや首相在任期間が歴代トップに立つ勢いの首相だ。
 ために、大事件になった。

 この図式を見れば、メディアが大事件だと騒ぐのはよくわかる(ネットで見ていたら、読売新聞はあまり報じていないらしい。読売が何を考えているのか知らないが、これほどテレビで大々的に報じられているのに新聞でほとんど取り上げない勇気、見識、あるいは蛮勇には頭が下がる)。安倍もついに慢心したか、と騒ぎたくなるのはメディアの生まれ持った性格のなせるワザだ。

 だが、なのだ。この図式、出来過ぎていないか?
 日本でも数々の疑獄事件が起きてきた。だが、まるで子供が漫画に描いたような疑獄事件が今の時代に起きるのか? 犯罪者は、歴史にに何も学ばないのか?

 というのが気になって仕方がない。そこで、ちょいと違った角度から見てみようと思った。そこで浮かび上がったのが、

 森友学園=スパイ

 という視点である。
 森友学園は、安倍、そして自民党をつぶす実行犯である。
 森友学園は、ともすれば活気づきそうな保守思想をつぶす実行犯である。
 というものだ。まあ、少しはマレーシアでの事件に影響を受けているかも知れないが。

 この学校法人は、国家神道を理念としているとある。すでに運営している幼稚園では教育勅語を暗唱させ、君が代や軍歌を歌わせるらしい。実に変わった教育方針を掲げた学校である。ま、それがいいという親もいるのだから、それは勝手にやればよろしい。

 だが、国家神道といい、教育勅語、軍歌といい(君が代はいまや普通の学校でも歌われている=私は嫌いだが)、どちらかといえば嫌われ者である。

 「そんな学校があるの?! 絶対いや!」

 という反応が大多数から戻ってくるに違いない教育方針である。その中で、いまの理念を掲げるのだから、森友学園は自らの教育方針に信念を持ち、広く普及させたいと考えているはずだ。事業の拡大にもそれは必要なことである。
 では、ほとんどの人から嫌われ、色眼鏡で見られる学校の教育理念を普及させるにはどうするか。

 「皆さんが信じている近代民主主義、個人の尊重、平等主義などあれこれの価値観より、私どもの価値観のほうが素晴らしい子供を育てます」

 ということを実証しなければならない。森友学園を卒業した子供たちが社会の中核になる知性と実力を身につけ、よりよき社会、より多くの人が幸福になる社会の建設に邁進する姿を見せつけなければならない。
 これは、必須の経営方針である。

 加えて、決して弱みを見せてはならない。常に正義の側に立たねばならない。だから、学校運営はあくまで清く正しく行う。ましてや、学校が犯罪を犯して責任者の手が後ろに回るようなことがあれば致命傷となる。

 「変な学校だと思っていたけど、やっぱり変な学校だったんだね」

 といわれるのが落ちとなるからだ。

 いや、それだけではない。
 彼らが犯罪者となれば、彼らが掲げる理念にも厳しい目が向けられるのは避けられない。

 「あら、国家神道って、犯罪者を生み出す宗教なのね」

 「教育勅語って、犯罪者のバイブル?」

 つまり、このように変わった教育方針を掲げて犯罪に手を染めるということは、学校が経営難に陥るだけでは済まない。掲げている理念の信憑性を大きく傷つけるのである。

 それなのに、森友学園は禁じ手に走った。人の口に戸はできない。悪事はいずれ露見する。天知る地知る人が知る。ひょっとしたら、神道の教えにも似た言い回しがあるかも知れない。
 とすれば、彼らはある目的を持って、あえて悪事に手を染めたのではないか。
 これがスパイ説である。

 自らが悪であることを世に知らしめ、掲げた国家神道、教育勅語、軍歌などの理念を、悪の根源であると印象づける。
 安倍首相を持ち上げ、首相夫人を名誉校長に据えたうえで犯罪を犯すことで、長くなった安倍首相の足を引っ張る。

 以上が、森友学園=スパイが目的としたことではなかったか。

 さて、森友学園はどこのスパイか。

 総裁を名乗る籠池氏は、見るところ私と同じ年代である。とすると、彼は70年安保の過激派の生き残りか。これほど手の込んだ戦略を組み立てて事に当たるところから見れば、あのころ、最も悪知恵が働く党派といわれた革マル派の生き残りか?

 そういえば、森友学園は園児たちに嫌中、嫌韓を吹き込んでいたとも伝えられている。だとすれば、嫌中、嫌韓は犯罪の温床であることを印象づける狙いも読み取れる。とすると、中国、あるいは韓国に金をもらった実行犯か。

 それとも、である。
 1つ気になることがある。森友学園が国会議員を訪ね、国有地払い下げについての陳情をした「面談記録」が日本共産党の手に渡ったことである。これ、変じゃない?

 森友学園は、払い下げで有利な取り扱いを得たいと思って陳情したはずである。一部では札束を渡そうとしたともいわれる。それが表沙汰にできない事実であることを知らないはずはない。その事実をあかす記録を、自ら進んで共産党の手に渡すはずがない。
 では、この陳情を受けたのは共産党の議員だったのか? だから共産党がこの面談記録を持っていたのか? でも、共産党に頼んでも益が期待できないことは周知の事実である。これもありえない。
 さらに、陳情を受けたのが自民党の議員、公明党、民進党、維新の会の議員のいずれかであったとしよう。この場合も、彼らがその記録を共産党に渡すはずがない。
 では、共産党は何故あの資料を手に入れたのか?

 可能性は3つしかないと思う。

 ・森友学園が意図的に共産党に渡した
 ・陳情を受けた議員の事務所に共産党員がスパイとして入り込んでいた
 ・森友学園は隠れ共産党だった


 である。
 1番目なら、私の森友学園=スパイ説を支える傍証の1つとなる。
 2番目なら、たまたま起きたことである。
 3番目なら、森友学園は共産党のスパイであったことになる。

 いずれにしても、森友学園がどこかのスパイであった疑惑は消えないのである。

 と書いてきたが、自説には全く自信がない。新聞やテレビで見聞きしたわずかなことを元に、暇にまかせて想像をたくましくしただけである。
 でも、このように解釈した方が、何となく面白いし、全体の見通しが良くなると思いませんか?

 いずれ事件の全貌が明らかになるのか。それともうやむやのまま終わるのか。
 いずれに転んでも、事件そのものは、関連する人々が豪華なだけの、実態はちんけな疑獄事件に過ぎない。絡んだ金額はたいしたことはないし、そもそもがちっぽけな私立小学校を、できるだけ安く作って金儲けをしようと思い立った小悪党の、何の知恵もないストレートな贈賄事件でしかない。

 と見極めた私は当面、おもしろ半分にお付き合いする。きっと、関連しているといわれている安倍首相夫妻をはじめとした方々の器の大小を見極めることができる材料が豊富に登場するだろうな、と期待しつつ。


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